小野金毘羅山の三十三所観音

 小野の金毘羅山の、一番上に有る金毘羅大権現の境内に三十三所観音が祀られています。
(04/04/2002)


第1番の母子観音像

 造立の縁起については、あまり明確ではないが「観音経」に説くように、観世音菩薩が三十三に変化し、衆生を救済するという観音思想で、庶民の救いを求める願望が合致して成立したものと思われる。

 拝殿に向かって左手に、第一番の観音像があり、そこから時計回りに整然と観音像が祀られている。

 台座に寺の山号や番号が刻まれているが、多くは簡単に判読できないほど風化している。

 観音像の姿は、多種多様で素人目にも、別々の石工の手になるものだろうと容易に想像される。

 他の良く揃った観音様も良いが、ここのように様々な像が並んでいると、一人一人、庶民の願いを聞き届けてくれるような気がする。

 結願の三十三番目の観音像、一番の観音像の向かい側、拝殿の右手に祀られている。

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