別府八湯温泉道 平成22年度 温泉まつり

 別府八湯温泉まつりに相変わらず野暮用を抱えた状態で参加。野暮用の合い間に楽しんだのか?湯巡りの合い間に野暮用を済ませたのか?その辺は気の持ちようかな?とにかく初めての別府八湯温泉まつりに参加してみた。(04/01-03/2010)

新旧ミス別府

 野暮用を済ませて明礬温泉に寄ってみた。脱退した山田屋が、この日だけ無料開放していると聞いたからだ。到着してみると無料開放は午前中だけで、私が寄った時にはとっくに時間切れだった。諦めて他に行こうかと思ったところで「あらっ先日のお客さん」と声が掛かった。覚えていて呉れた様だ。お陰で何とか入湯できた。感謝。(2巡目のケータイに入力)

 幸先の良いスタートで気を良くして、野暮用を片付けて走っていると、堀田温泉に「お接待」の看板が見えたので立寄ったが、これまた大盛況で、そんな物はとっくに無くなっていた。それでも寄ったついでに無料開放の湯に浸かって満足。(今日も洗面器が足りないほどの入浴客)

堀田温泉

 早めに今日の宿、フジヨシにジムニーを置かせて貰ってから本日無料開放のホテル雄飛に向かう。大混雑。スパポートを持った地元の先人が「こりゃ熱い」と苦情を言いながら浸かれずに居るのを横目で見ながら平然と浸かる。別府人に勝った!(たまたまだよね)

 竹乃井・かくすい苑・ニュー松実と優遇券で時間調整して、本日無料開放のホテル臨海に入湯。時間丁度に来たつもりが既に先客が5名。直ぐ後からも続々と来るので遠慮して早めに上がる。

 ホテルの無料開放時の混み方は半端じゃないと実感した癖に、学習能力が無いのか、離れているからと軽く見たのか、ジムニーを取りに行って、これまた無料開放の別府湾ロイヤルホテルに向かおうと春日温泉の脇を通ったら、なにやらゴソゴソやっているオイサンが居る。見れば私より一回りは上の年回りのようだ。

 金・銀のスパポートにスタンプを押している。湯道具も持たずにどうするのかと思っていたら振り返って私と視線が合ってバツが悪そうにしている。「家内の具合が悪いので・・・」とか何とか言っていたが、話を聞いてもしかたない。「そんなんで楽しいですか?」とだけ言って宿に急いだ。

他人は他人、己は己。遊びは真剣に取組むからこそ楽しいと知る

別府湾ロイヤルホテル

 別府湾ロイヤルホテルに到着。案の定満員。掛かり湯だけで退散。これで多少は学習した筈なのに、北浜方面に戻る途中に懲りもしないで富士観ホテルに寄ってみる。

 やはり車で湯巡りしている女性と駐車場で、かちあったのでジムニーの特技を活かして縁石に乗り上げて女性の車の駐車スペースを確保した。(けっしてドライバーが美人だったから譲った訳では無い筈だと思うけど?)

 玄関を入ろうと思ったら先ほどの女性がホテルのスタッフが出している看板を見ながら話をしている。無料開放時間が短縮されたようだ。それでも私には優遇券が有るから平気でフロントに行ってみる。

 「実は団体様で到着したばかりで混みあって・・・・」とのこと。そういえば一泊二食8,800円〜とかで最近流行っているそうだから結構な事だ。諦めてジムニーに戻ったら、さっきの女性の車は無い。(けっしてガッカリしてはいません。きっぱり??)

富士観ホテル

 宿に改めて宿にチェックインして展望浴場を楽しんでから、近くの野口温泉・薬師温泉と無料開放のお世話になってから、もう一足伸ばそうかと思った処に小雨が降ってきた。仕方なく宿に傘を取りに戻って改めてホテル好楽に向かう。

 ホテル好楽の脱衣室で用意をしていると年配の宿泊客が、「ここの温泉は最低だ。湯は熱いし溜め湯だし」と話しかけてきた。判ってないなぁ、このオッサン。さらに「別府なら掛け流しのジャンジャン注いでる温泉かと思ってた」と追い討ちを掛けてくる。

 困ったもんだ。このままではホテル好楽だけじゃなく別府の温泉の看板に傷が付くので、「そうですか?好楽は湯が良いから、私なんか他所に泊まっているのに来てるんですよ」と言った上で、1)掛け流しの湯は湯船に水中で供給されている。2)溢れた湯は湯船の縁から奥の排水溝に捨てられていて循環ではない。3)湯温が高いのでこれ以上掛け流すと熱くなりすぎるので調整している事。4)なにより泉質も良好な事を、やんわりと説明したら、なんとか納得してくれた様で、あとは機嫌良く部屋に戻って呉れた様だ。

とり天弁当と白和え

 いつものデカ弁でトリ天弁当と好物の白和えを買って夕食。一休みして、この前からの内装工事を終えて本日オープンした松原温泉に出かけて入湯。ここも勿論無料開放で大賑わい。

 湯上りに涼んでいると、あたふたとオイサンが走ってきて中に飛び込んでいった。何事かと思っていると、「良かったぁ」と時計をしながら出てきた。時計を忘れたのに駅前で気が付いて、慌てて走ってきたそうだ。ご苦労様。湯上りはボーッとするからね。(他人の事を笑えません自分の事です)

 そのまま永石通りを西に上って紙屋温泉に立ち寄る。ここも大賑わい。番台のオイサンは内窓を閉めて居眠りをしている。無料開放だから気楽なものだ。(スタンプを貰うため起こしてしまって申し訳ない)

紙屋温泉

 混雑した無料開放の湯が続いたので、もう少し歩いて九日天温泉に寄ってみると、ここは思った通り空いている。手足を伸ばして湯に浸かる。番台のオイサンから「最近、よく来るが引っ越して来たのか」と聞かれたから暫く世間話に花を咲かせる。良いなぁ、こんな感じが。

 柳の下に泥鰌が二匹居る事も有るのか、開放時間が過ぎた駅前高等温泉は無人。貸切湯だ。宿に戻っても大浴場は早仕舞いで浸かれないので、ここでゆっくりさせて貰う。

駅前高等温泉の並湯

 さて二日目。フジヨシで朝食を済ませて、朝一からの野暮用を大車輪で片付ける。チェック済みの資料を大分から来てくれた職場の後輩に渡して提出を依頼。

 朝の野暮用が済んだので、そのまま亀川へ向かい某スーパーの駐車場にジムニーを入れて四の湯に到着。天気が思わしくないが、携帯を見ると持ち直すと出ていたので雨具は持たずに歩いてきた。

 顔だけは覚えてくれた番台さんに挨拶をして入湯。無料開放でも朝の四の湯は空いている。

四の湯温泉

 天気も持ちそうだし、そのまま徒歩で亀川筋湯温泉・亀陽泉とハシゴ。筋湯の無料は何時もの事だし、普段と変わらず空いている。

 亀陽泉は昨日だけの無料開放だからか、普段より空いていて、直ぐに貸切になった。一度ジムニーを取りに戻ってから浜田温泉に来てみたら、ここは大盛況。さっと浸かって上がる。

 競輪温泉に回ってみたら、番台のオイサンが居眠りどころか横になって本格的に睡眠中。起こして申し訳ないがスタンプを押してもらったら、オイサン寝ぼけて絵が描いてあるほうで押してしまい押し直し、真っ赤なベタの押印完成だ。

 亀川地区を後にする。一旦、鉄輪の外れの砂原温泉に寄って柴石温泉まで下る。どちらも普段通りに快適に過ごして、さらに坂道を東に下る。

長泉寺薬師湯 血の池地獄の足湯

 長泉寺薬師湯には珍しく先客が居た。庫裏に回って受付簿に記載しに行ったら先客は女性のようだ。これでは一緒に浸からせて欲しいとは言えないので、空くのを待つ間が手持ち無沙汰。

 直ぐそばの池地獄の足湯に浸かる。この何巡かは足湯に寄ってないので久しぶりだ。しかし足湯目的に400円は高いなぁ。

 戻ってみると薬師湯も空いていた。先客のお陰で直ぐに浸かれる温度になっている。散り始めた桜の花びらが浮いて良い風情だ。

 昨夜パスした幸温泉に到着。もう何度目かの「このスタンプの図案は、ここからの景色だ」と説明を受けて入湯。

野口天満

 近くの野口天満神社の社務所では祭礼の準備中。参拝させて貰って天満温泉に入湯。ここで七巡目のスパポートも九段。今日中の名人申請が見えてきた。

 京町温泉から鉄輪に上がって神丘温泉、さらに明礬に上がって鶴寿泉・湯元屋旅館・湯の里・照湯・かんぽの宿と回って、旅館さくら屋で10段達成。

 旅館みゆき屋から、ひょうたん温泉に回って昼食にありつく。

ひょうたん温泉のトリ天定食

 もう一度明礬に上がって、豊前屋に入湯し豊山荘に15時前に到着。ここの立ち寄り湯は15時までと思い込んでいたが、それは家族湯の話で大浴場は20時までOKだと初めて知った。

 みかゑり温泉に寄って、ハモンド風月と回り、おなじ系列の夢たまて筥で88湯名人達成。そのまま別府市役所内の観光協会に申請に向かう。

 出来立てほやほやの名人は2,012代であった。

通算七巡目スパポート ケータイ温泉道の2巡目
88湯目 名人 81湯目 十段

 時間調整に春日温泉・松原温泉で入湯して、打ち合わせにフジヨシに戻る。早朝渡した資料は全てOKだったそうだから、夕方一度私が顔を出せば今回の野暮用は完了できるとの事で資料を受け取る。

 温泉まつりの間に名人も達成して気分が良い為か、無料開放で混みあう不老泉・田の湯温泉も気分良く浸かれる。

 今夜の宿、ニューツルタにチェックインして夜の約束の時間まで新しい8巡目のスパポートで入湯三昧。あちこちでスタンプを貰って入湯しようとすると「入らないんでしょ?」と言われる。

天候不順で山焼き延期

 温泉まつりの無料入湯の間に、スタンプだけ貰って入湯しない不心得者が多いようだ。遊びには最低のルールがある、ルールの枷の中でスポーツ感覚の早回りは、それなりの楽しさが有るのは理解できるが、ただスタンプだけ集めて何が面白いのだろうか?

他人は他人、己は己。遊びは真剣に取組むからこそ楽しいと知る

 そう割り切って眺めてみると、今度は何冊もスパポートを握り締めている人がやってきた。またかと思ったらグループで入湯中の幹事役の人のようだ。後から続々とやってきて入湯。最初に上がった人がスパポートの束を持って次に向かっている。

 あとから上がった人は慌てて追いかけていく。これは愉快。しばらく楽しみながら後に付いて回ってみた。ついに話をするきっかけが無くて残念だが彼等の手際の良さには脱帽。これは正にスポーツだ。

ビリケンのトリ天定食はホワイトバランスがめちゃくちゃ

 夜の顔出しも済んで、また遅くまで開いている湯を回ってニューツルタに戻る。ただひたすら温泉まつりの恩恵を受けて湯巡りをして就寝。昔の呑み助の私は何処に行ったのか?(昨年秋から断酒してます)

 翌朝すっきり目覚めて温泉まつり三日目。もう野暮用は無い。朝湯に近くの竹瓦温泉に入湯。朝一の常連が上がった後なので空いている。

 そのまま散歩がてらに東蓮田温泉まで行って、末広温泉に寄ってみたら、いつものタバコ屋さんではなくて隣の事務所に係りの人が居て鍵を開けてくれた。「大変ですねと」と声を掛けると「年に一度の祭りですから」との返事が頂けた。

 寿温泉では番台さんが不在。これこそ「開放」かな。名湯を頂いて宿に戻ってチェックアウト。ジムニーは昼まで置かせて貰うように頼んで、近鉄跡地の会場に向かう。

 普段はただ広いだけの殺風景な空き地も、イベント会場としては良い場所だ。近くマンションが着工とか聞くが、来年はどうなるのかな等と思いながら会場に入ったとたんに来場記念の縮緬ジャコを頂いた。

 受付は何処かと探していたら、野点のお接待で饅頭と抹茶を頂く。感謝。

 会場奥で、土谷永世と堤名人が温泉道の受付準備中。受付開始と共に温泉道の先達が次々に来られる。受付方法は事務局が用意したチェックリスト。受付嬢は最初に来た名人の女性がボランティア。(お名前を聞き損ねました)

 このチェックリストは最新の名人代位に回数が記されていて、ケータイとスパポートは別のリストになっている。私の場合は最新の2,012代(6回)とケータイ温泉道の427代に名前があった。

 記念品の日本手ぬぐいを二本貰いました。感謝。

 ミス別府の引継ぎ披露のあと温泉道の名人表彰にステージに上がる。私も誘われてついでに上がってしまった。

 これは大失敗。いつの間にか土谷永世も客席に降りてカメラを構えているし、高崎さんも最前列でカメラクルーと並んでデジカメを構えている。

 表彰式は特別な事が無い限り客席側に居るべきだったと反省。しかし特別表彰が続いている間は降りるわけにも行かない。反省すれど後の祭り。

 高崎さんの横に座って写真が撮りたかったなぁ。さてさて、特別賞の表彰は5月に挙式予定のハナムラカップル名人。関東から遠来の間谷(あいだに)六代永世名人。そして一番人気は先日2,000代の名人を射止めた沙也加ちゃん。

 沙也加ちゃんは温泉道が始まった2001年の生まれ。この日のヒロインは彼女だろう。そして、「沙也加ちゃんには譲らざるを得なかった」と語った777代の嵯峨名人かな。次回は3,000代を目指すと笑っていた。

 皆さん表彰式の後まで取材を受けていたが、やっぱり沙也加ちゃん母娘が一番人気のようだった。

 野暮用の結果報告を聞くまで別府に滞在予定だ。ニューツルタにジムニーを取りに戻って、野田商店で太巻きを昼食用に買ってから、最近お気に入りの上原温泉に向かう。

 上原温泉で後から来た湯巡りの若者は、しきりに泉質の確認をしたり給湯の方法を確認したりと熱心だ。いろんな温泉道が有って良い。

 普段は立ち寄り湯を認めていないジモ専のうち、中津留温泉に向かう。情報が無ければ此処が温泉とは誰も思わないだろう。貸切で堪能。そして復興泉にも貸切で入浴。贅沢だなぁ。温泉まつりに感謝。

 そのままラクテンチに向かうが、良い天気に来場者が多いようで駐車場は満車。残念だが来場者が多い事は良い事だ。

 気まぐれにジムニーを走らせて、市の原共同温泉に立ち寄り湯。そのまま亀川方面に向かって、競輪温泉に寄ってみたら、番台のオイサンは今日も寝ていたので、競輪場のゲートでスタンプを頂く。

 浜田温泉に寄ってから四の湯温泉に立寄る。近所の老人が怪我の後、なかなか外出もまま成らぬとかで、しきりに四の湯温泉に浸かりたいというので、付き添いの女性が介助して入浴中。こんなのも良い。

 太陽の湯のお世話になって、その後、とんぼの湯に浸かっていたら電話があった。野暮用は全てOKだそうで、これで完全に開放された。

 気楽に成ったところで鉄輪の谷の湯にやってきた。ここもお気に入りの温泉。男女とも浴室入り口は開け放されていて正に無料開放。

 番台のオバチャンの処に行ってみると、ガラス戸は鍵が掛かっている。スタンプは目の前に有るが、こればかりはどうしようもない。

 湯上りにもう一度上がってみたがオバチャンの姿は見えない。スタンプは諦めるしかない。そういえば無料開放の夜に寄った錦栄温泉もスタンプは諦めるしかなかった。これも温泉道。

 諫早からは公私共に用件が入っている。日曜も朝から打ち合わせだ。我が家には孫娘も遊びに来ているようだし早めに別府を後にした。

 明日のパレードも見たかったなぁ・・・・

記念の日本手拭
これを表彰式で貰ったから良いとしよう

通算九巡目予定のスパポート ケータイ温泉道の2巡目(通算八巡目見込み)
39湯目 四段 87湯目 十段

【平成22年別府八湯温泉まつりのポスター】

05/30/2010更新

04/14/2010更新

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