九州八十八湯巡り〜九州温泉道〜めざせ泉人 初級編

 九州温泉道では、指定の温泉24湯で異なる三県に入湯してスタンプを貰えば初級と成る。既に入門時で長崎・宮崎・鹿児島を廻っているので、あと8湯を巡れば初級だ。

 まだ、九州温泉道2日目で鹿児島県内に居る。市比野温泉を後にして紫尾温泉の旅籠しび荘を目指す。紫尾温泉のエリアに入ってから一本手前で右折したところで、新しい宿泊施設に入る路に迷い込んで、メス鹿と遭遇。害獣避けのネットを引っ掛けて逃走中のようだった。

 そうこうしているうちに旅籠しび荘に到着。玄関ロビーには同属のタヌキが剥製になっている。合掌。だいぶ時間が過ぎているので、立ち寄り湯が可能か聞いてみると、「どうぞ構いませんよ」と受け入れてくれた。感謝。

紫尾温泉 旅籠しび荘

 さっそく神の湯とまで呼ばれる紫尾温泉の湯に浸かる。硫黄臭のする良い湯に浸かっていると、名古屋から来た二人組みと合流。この若者達も湯巡り中とのこと。楽しい時間が過ごせた。

 今夜の宿泊予定の出水に向かう紫尾山越えの途中で睡魔に襲われてダウン。居眠り運転で事故でも起こしては成らぬので、友人には車中泊する旨を伝えて、用意の夜具に包まりオヤスミナサイ。(無理に夜具を持たせてくれた家内に感謝)

 未明に目が覚めた。せっかく紫尾山の峠に居るのだから車載の無線機でCQを出してみる。諫早の知人が応答してくれて、「なんでそんな所に居るの?」と聞いてくる。愉快。

湯川内温泉 かじか荘

 さて、九州温泉道三日目だ。久しぶりの「かじか荘」に来て、以前に感動した上の湯小屋に向かう。足元の砂の中から沸いてくる湯はクリアで浴感も良い。まさに源泉そのものに浸かっている。大地の恵みに感謝。

 宿泊しているという方と話し込んでいたら腹が鳴った。赤面しながらも朝食前だと言い訳したら湯から上がってからカップ麺を頂いた。なにから何まで感謝の「かじか荘」。

17湯目 紫尾温泉 旅籠しび荘 18湯目 湯川内温泉 かじか荘
旅籠しび荘 湯川内温泉 かじか荘

 友人宅に顔を出して白木川内温泉山荘に向かう。到着した時は手前の鉄骨階段の修理中。皆さんが働いているときに朝から湯巡りとは申し訳ない。

 さっそく入湯。壁に書かれた中傷?的な落書きが気に成るが大きな岩に寄りかかって気持ちよく時間が流れる。頭の中は、一旦下って熊本の湯の児温泉に向かうか上って鶴丸温泉に向かうか悩む。しかし鶴丸温泉のモール泉の誘惑のほうが強かった。

鶴丸温泉

 途中、地元の町内駅伝大会があっていたので休憩がてら見物。久々の鶴丸温泉到着。温めのモール泉を堪能。湯上りに小ミカンを買って一休み。

 今回の鹿児島行では、最後の目的地である南州館を目指して出発。

19湯目 白木川内温泉山荘 20湯目 鶴丸温泉
白木川内温泉山荘 鶴丸温泉

 南洲館で受付を済ませて、竹の湯に向かっていたら、女将さんから「今日は、まだ湯が溜まってなくて」と言われて桜湯に行き先変更。温泉は生き物、人間と同じで機嫌の悪い時もある。文句を言っても始まらない。それに桜湯の硫黄泉は好みでも有る。

 鹿児島県を後にして熊本県に入る。目指すは人吉温泉。もちろん人吉を代表する老舗、人吉旅館さん。受付を済ませて廊下を進む際の中庭に面したガラスは建築当時のままで歴史を感じる。

 湯は悪いはずも無い。名湯に身体を任せて堪能する。

21湯目 栗野温泉 南洲館 22湯目 熊本県人吉温泉 人吉旅館
南洲館 人吉温泉 人吉旅館

 本当は、新温泉〜華まき温泉に向かいたかったが、新温泉は午後からなので一旦郊外に出て華まき温泉に向かう。ここは温めの炭酸水素泉。時間調整も兼ねて湯船の中でウトウトとしながら過ごす。快適だ。

 途中で買った辛子レンコンを昼食代わりにして新温泉に到着。建物を見て、もう30年以上昔に立寄った時のことを思い出した。

新温泉

 聞いてみれば、戦前の開業当時から変わってない建物だと言う。湯上りに北九州から嫁してきた今の女将さんが当時の話を写真を見ながらしてくれる。感謝。

23湯目 華まき温泉 24湯目 新温泉
華まき温泉 新温泉

 人吉に来たからには、青井阿蘇神社に参拝しないと次に行けない。なんでも近年、国指定重要文化財に指定されたそうだ。

青井阿蘇神社

 慶長年間からの歴史ある楼門をくぐり拝殿に向かう。九州温泉道の安全祈願をして人吉を後にした。

青井阿蘇神社

 これで24湯。九州温泉道では「初級」を許された事になる。(ちなみに初級の認定も第1号)


益々励まねば。

中級編に続く

12/11/2010更新

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