九州八十八湯巡り〜九州温泉道〜長崎県内の八湯紹介

 九州温泉道に長崎県内で選ばれた八湯を紹介します。九州七県の中で最小の八湯しかないのが長崎人としては少々不満。

平戸たびら温泉 なごみの湯 サムソンホテル

平戸たびら温泉なごみの湯サムソンホテル  閉鎖していた公共の宿だったものを2008年12月に地元企業が買い取って、新たにオープンしたサムソンホテル。

 ホテル+カプセルホテル+立ち寄り湯の複合施設でバイキングには定評がある。

 名前の通り、平戸島の平戸温泉ではなく、本土側の旧田平町に位置している。此処は景観を楽しむが良いだろう。

 もちろん自家源泉だが個人的な感覚では徐鉄処理をしているような気がするが未確認。

入湯料 800円 営業時間 10:00〜23:00
含鉄−ナトリウム−炭酸水素塩泉
平戸市田平町野田免210-6
0950−57−1110

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●長崎人である別府八湯温泉道11代目永世名人から一言

 せっかく平戸まで来たのなら、サムソンホテルでスタンプを押して平戸島に渡って平戸千里ヶ浜温泉ホテル蘭風に寄って欲しい。運び湯が多い平戸島内の温泉の中にあって、ここは自家源泉の個性的な湯が楽しめる。

 お土産は、島内の一山水産の直売所で、海産物を買えば安くて旨いのは言うまでもない。

させぼ温泉 ホテル万松楼 弁天の湯

させぼ温泉ホテル万松楼弁天の湯  海軍さんの町として栄えた佐世保を代表する老舗ホテル。

 させぼ温泉と言われてもピンと来ない人が多いだろうが、駅から徒歩10分程の街中の高台に、しっかりとした温泉が湧いている。

 ホームページに200円の割引券がついているが、13時前に行けば、一番風呂割引で割引券が無くても800円で浸かる事が出来るとは書かれていない。

 湯上りは肌ツルツルの美肌の湯だ。

入湯料1,000円 営業時間11:00〜23:00
アルカリ性−炭酸水素塩泉
佐世保市谷郷町5番32号
0956−23−6171

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●長崎人である別府八湯温泉道11代目永世名人から一言

 佐世保市内には、ハウステンボスのオレンジ色の湯が楽しめる琴の湯や、ちょっと離れているが世知原の山暖簾があるが、大搭のエコスパ佐世保百年の湯も万松楼に勝るとも劣らぬ美肌の湯。時間が有れば試して欲しい。

小浜温泉 脇浜共同浴場 おたっしゃん湯

小浜温泉 脇浜共同浴場  よくぞ小浜温泉で、おたっしゃん湯を選んで呉れたと選考委員に感謝したい共同浴場。

 熱量日本一の小浜温泉だと、源泉の温度ばかりをPRするが、泉質も良い。昔から雲仙の上がり湯として知られ、入浴後のしっとり感は男でも実感できる。

 また、飲泉してみると上品な汐汁程の旨さを感じる。

 源泉をカップうどんの粉末スープを使わずに、この湯で試した事は言わないで置こう。

入湯料150円 営業時間6:00〜21:30
ナトリウム−塩化物泉
雲仙市小浜町南本町7
0957-74-2056(小浜荘)

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●長崎人である別府八湯温泉道11代目永世名人から一言

 公衆浴場系で食事も取りたいなら、ちかくの味処湯処よしちょうさんも良い。小浜チャンポンと寿司のセットが980円で入湯無料になる。

小浜温泉 春陽館

小浜温泉 春陽館  小浜温泉の老舗旅館、春陽館は和風の建物が素晴らしい。

 二階の茂吉の湯は、左の写真の通りの大浴場。階下の山頭火の湯も趣があって面白い。

 湯は小浜の名湯だから間違いない。茂吉の湯に浸かったら橘湾でも眺めてノンビリするに限る。

 小さいが露天もあるし、天気の良い日の夕方なら橘湾の夕陽は必見の価値がある。

入湯料500円 営業時間11:00〜23:00
ナトリウム−塩化物泉
雲仙市小浜町北本町1680
0957-74-2261

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●長崎人である別府八湯温泉道11代目永世名人から一言

 夕陽を楽しむなら、先ほどの「よしちょう」前の海岸にある波の湯茜が良い。なんと言っても防波堤の外側テトラポットの上に湯船が有るのだから、まるで海に浸かっているようで楽しめる。

小浜温泉 雲仙荘

小浜温泉 雲仙荘  小浜温泉の中では、比較的新しい宿泊温泉施設。最近の温浴施設に馴染んだ人達には一番利用しやすい施設といえるだろう。

 場所は、おたっしゃん湯や小浜荘、そして「日本の秘湯を守る会」の会員宿「旅館國崎」の並びと成る。

 そうそう、施設の性格からして泉質について今更言う事はないが、「お米プリン」が女性陣には人気のようだ。

 宿泊も一万円以下で可能なので人気の宿でも有る。

入湯料500円 営業時間12:30〜22:30
ナトリウム−塩化物泉
雲仙市小浜町南本町145−2
0957-76−0550

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●長崎人である別府八湯温泉道11代目永世名人から一言

 名湯、小浜温泉の湯、それぞれの湯に泉質の微妙な違いがあるとはいえ、小浜温泉だけを楽しむのは変化に乏しい。是非とも雲仙とセットで宿泊して頂きたいと思う。すぐ隣町の諫早の住人である私でさえ、雲仙・小浜には時々とは言え宿泊して堪能しているくらいだ。

雲仙小地獄温泉 小地獄温泉館

雲仙小地獄温泉 小地獄温泉館  雲仙随一と言われる白い濁り湯。この小地獄温泉は享保一四年(1731)に湯治場として開かれたという。

 この小地獄温泉館は、ある意味で雲仙を代表する温泉施設。休憩所を使ってユッタリと半日楽しむ常連客も多い。

 この温泉館の裏が源泉で、滾々と湯が自噴している。以前は立ち入りが出来たのだが、現在は立ち入り禁止になっているのが残念。

入湯料400円 営業時間09:00〜21:00
硫化水素泉
雲仙市小浜町雲仙500−1
0957-73−3273

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●長崎人である別府八湯温泉道11代目永世名人から一言

 小地獄温泉館は人気が有りすぎてノンビリ出来ないことも有るので、駐車場が一杯の時には手前の徳島屋さんに立ち寄る事が多い。リーズナブルとはいえ宿湯なので日中は空いている。

雲仙温泉 雲仙いわき旅館

 温泉好きに人気の宿。なんでも日本温泉協会温泉審査で満点を取得したと言う自家源泉掛け流しの宿だというが、一度浸かってみると納得できる。

 宿泊客を大切にする宿だから、その日の状況に寄って立ち寄り時間がマチマチになることも有るが、空いていれば16時頃までは開放してくれる宿でも有る。

 欠点は人気が有りすぎて、なかなか予約が取れないこと。残念ながら気に入った宿なのだが、なかなか宿泊できない事。

入湯料400円 営業時間13:00〜15:00
酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩泉
雲仙市小浜町雲仙318
0957-72−3338

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●長崎人である別府八湯温泉道11代目永世名人から一言

 趣が違う宿湯で気に入っていたのが雲仙かせや旅館だった。残念ながら温泉旅館としては閉館して、今は手作り出来たてパンのお店、かせやCafeに成っている。しかし源泉は活きているので家族湯として雲仙の名湯は健在だ。

雲仙温泉 有明ホテル

有明ホテル  明治37年の創業当時は有明と書いて「ありあけ」ホテルと読ませていたが、外国人から「ゆうめい」と発音されるため、有明(ゆうめい)ホテルとなったという雲仙の国際観光温泉としての側面を表す宿。

 700円という立ち寄り料金のためか立ち寄りの客は少ないので、宿泊客がチャックインする前の時間帯には、露天も含めて独り占めが出来るチャンスも多い。

 家内の好きな湯宿だ。

入湯料700円 営業時間14:00〜18:00
酸性・含鉄・硫酸塩泉
雲仙市小浜町雲仙380
0957-73−3206

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●長崎人である別府八湯温泉道11代目永世名人から一言

 雲仙といえども狭い地域に宿が集中しているために全体としては湯量が不足気味で源泉掛け流しとはいかない施設も有る。

 そんな中で、雲仙の三つの共同浴場、新湯共同浴場湯の里共同浴場別所共同浴場は、それぞれ泉質も異なり源泉掛け流しの湯が楽しめる。

01/22/2011更新

11/23/2010更新

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