久山の磨崖仏 三十三観音(久山町)

 長崎に向かって国道34号線、久山台の入り口の手前、ホテルビルフェルドの角を左折。若葉町に抜ける道を左折して橋を渡って、すぐ右折。ちょっと判りにくい。(02/10/2002)

文化財指定の案内看板を書き写す

市指定有形文化財

久山の磨崖仏三十三観音

昭和59年7月26日指定

佐賀藩日記十二巻九段より謹写

 南面する第三紀層砂岩の岩肌に観世音菩薩像が彫刻されています。

 造立の縁起については、あまり明確ではありませんが「観音経」に説くように、観世音菩薩が三十三に変化し、衆生を救済するという観音思想で、庶民の救いを求める願望が合致して成立したものと思われます。

崖面のほぼ中央に、下のような記銘があります。文政十一年は、西暦一八二八年に当り、当時の民間信仰習俗を知る上で貴重なものです。

文政十一年子天
一月吉祥日
四良兵工
政五郎
虎五郎
宅次郎
赤松
当所 巡礼中

石工 三次郎

昭和61年2月20日 諫早市教育委員会

句読点などは、適宜追加した。

 判りにくい道を入ってくると朽ちかけた文化財の標柱の脇から半間ほどの通路がある。中央には踏み石があるが隣のアパートの脇を通るので、なんとなく犬走りのような気がする。
 入っていくと正面には観音堂がある。正面に安置されている本尊薬師如来は室町時代のものといわれているが最近修復、補色がおこなわれている。
 先に書き写した案内看板。13年ほど経過して、もうすぐ釘錆も広がりそうだ。早めの立替が望まれる。

注:10/18/2003参拝時には新しい案内看板が設置されていた。感謝。

 諫江八十八ヶ所霊場の第八十五番札所、讃岐国八東寺が傍に祭られている。

 

05/16/2008更新

10/18/2003更新

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