80mバンド用にツエップライクなアンテナを架設

 最近ハイバンドが何も聞こえない。VHFのディスコーンで80mバンドを聞いてみると、このアンテナではSは振らないが、各局のQSOが聞こえる。なにかローバンドのアンテナをでっち上げよう。

給電点から地上を見る

 屋上ではなく我家の手すりから進入路の東側を見下ろすと、写真中央にゴミステーションが有る。この向こう側にエレメントを下ろすとして検討。

給電点予定の我家の手すりの高さは、40.6m。

ゴミステーションまでの離隔は、19m。

上記から給電点からゴミステーションの基礎までは、傾斜長は44.8m。

ゴミステーションの高さが2.2mだから、有効長は。42.8m

設計周波数3.535MHzの1/2λ*0.95=40.3m

 ゴミステーションの上端の金属フェンスから≒2.5m、通路から4.7mの高さがアンテナエレメント端末に成るので電圧給電でも危険は少ないと判断。

 写真を見てれば判るとおり、敷地の道路接続入口までなら離隔が50mとれて、傾斜角度45度、エレメント端末地上高20m程となり、さらに安全性は増すと思われる。

 とは言えエレメント端からの支線の線材に依っては建物の美観を損ねるというか、目立ちすぎる点と、もっと気になるのが隣地の上空を通過すること。下から見る分には判り難いが、上から見て判っている者としては躊躇する。

エレメントを準備

 躊躇する理由は他にもある。ゴミステーションの向うに見えるのは隣地のキュービクルと高圧の気中開閉器に引込線。万が一の断線時に、これに絡んだら洒落にならない。

 安全と美観と周囲の目に配慮して、とりあえず架線しても目立たず強度のある0.9φのステンレス針金100mを購入。単価は1,000円以下。下に写っているのは加工して碍子代わりに使う予定の使い捨て歯ブラシ。

 傾斜型ダイポールでは、地上25mほどのところが給電点になり、そこかから同軸を引き上げるのは現実的ではないので、ツエップライクな電圧給電のアンテナを張ることにする。

給電部

 方針が決まったところでヤフオクを覗いてみると、誂えたようにJK3QBU氏が3.5MHzの給電部を出品中。さっそくボチッとね。即決で落札できました。6,000円です。安価な出品に感謝。

 私も実験程度に巻いた事も有るが、こんなにスリムで上手には出来ない。

翌朝撮影

 右上に給電部が写っているが、軒先から引き下ろした状態。建物との離隔が取れてないが安全面を考えると、この状態になってしまう。

測定

 夕方から架線したり、状況をマンションの管理組合のメンバーに見てもらったりして手直しした後、とりあえずワッチしていて、22:00頃に京都から運用中のJK3LZIさんをコールしてQSO成立。まぁなんとか飛んでくれてるようだ。翌朝は皆さんのロールコールをワッチしたりして過ごす。

エレメントは?

 散歩に出るときに改めてアンテナを見上げる。共同住宅のステルスアンテナ?でも結構楽しめそうだ。

 

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