72ch CB機 NASA72GXU 28MHz AM機

 不法CB機の代名詞ともいえる「NASA」を今回初めて入手した。PLLばかりでクリスタルシンセサイザー方式のリグは初めてだ。

72ch CB機 NASA72GXU

 動作確認をしてみると、無変調で軽く6W程出ている。音声を載せるとプラス変調で良い感じだ。ちょっと中を覗いてみよう。紙パックされた三階建てのクリスタル群が目を惹く。

72ch CB機 NASA72GXU内部

 紙が貼られた左側の縦に並んでいるのがNASAポジションの二階部分で奥が37.200MHz。同じく横に並んだのがXCポジションの三階建て部分で右側が38.200MHz。紙を剥がしてから水晶を取り外す。  

72ch CB機 NASA72GXU紙を剥がした72ch CB機 NASA72GXU紙が貼られたクリスタル群

 基板から立ち上がったビスを外して、STANDポジションの水晶も取り外す。CB用の水晶は全て取り外すか、有効な送信禁止の措置を取らないと保証認定に障害となる。

72ch CB機 NASA72GXUSTANDポジション72ch CB機 NASA72GXUSTANDポジション

 親石が全て無くなった基板を見ていると、STAND-NASA-XCの切替スイッチは二回路三接点のスイッチで片側が空いている。左下のスイッチの端子で左に離れた端子がコモンで、その次がXCポジションだった。この接点を使ってPTTをXCポジション時のみ送信可能にする。

72ch CB機 NASA72GXU72ch CB機 NASA72GXU

 各ポジションの1〜4chの位置に水晶を入れて動作確認。STAND-NASAで送信禁止はOKだ。これでSTANDでコンデション把握にCB4chが受信のみできる。

親石 1ch 2ch 3ch 4ch

4ch小石

37.600MHz 26.965MHz 26.975MHz 26.895MHz 27.005MHz 10.595MHz
37.739MHz       27.144MHz 10.595MHz
37.750MHz       27.155MHz 10.595MHz
38.900MHz 28.265MHz 28.275MHz 28.285MHz 28.305MHz 10.595MHz

 37.750MHzの親石をNASAポジションの下に挿して、リアクタンスで下げるにしても11kHz落とすのはきついなぁ。。。38.900MHzの親石は安いサトー電気の通販だけど、アズマ工業さんに37.739MHzと38.950MHzの親石を作ってもらおうかなぁ。。。。。ということで。

72ch CB機 NASA72GXU

 XCポジションに28.900+28.950MHzを入れて、28.265〜28.355MHzをカバー、NASAポジションで27.144MHzを受信。STANDポジションには、元の水晶を戻してFCCの23chを受信可能にした。XC以外は送信禁止だから問題ないだろう。

 いまは4chのポジションで27.005→27.144→28.305MHzに切替可能だが、来シーズンチェンネルが不足するようなら、38.850MHzの親石を入れて、8chのポジションで切り替えるようにするかも?

72ch CB機 NASA72GXU72ch CB機 NASA72GXU

 先のことはともかく、皆さんのHPやブログを見ていると、送信の調整は上の三連のバンドパスフィルターの右端。L14を調整すれば済むような記載が多いが、我家の72GXUは左端のL12から順に調整しないとパワーが出なかった。

72ch CB機 NASA72GXU

 NASA72GXUは、ネット上にデータが幾らでも有るから系統図の作成は、現物との照合だけで、直ぐに仕上がった。

 

 

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