10mFMモービル・PCS-7800の設置

 アマチュア無線から撤退してしまった日本圧電のPCS-7800。メーカーが撤退したので取説の入手見込みも無い。昔使っていたリグを久しぶりに入手したので車載にしてみた。

 入手後、手元の通過型パワー計でチェック、まぁ10W以上は出ているようだ。受信のほうはSGなんて無いし、手持ちのTS-440と鳴き合わせただけ。まぁ良いだろう。

 ekワゴンのオーディオを載せ変えたばかりだが。このヘッドユニットの下部に組み込もう。10W機だし、シーズンになれば何時開くかわからない10mFMだからACC回路から電源を取って乗車時は常時ONにしよう。

 両サイドに隙間が開いたが、あんがい良い感じに納まった。このままアンテナを設置しよう。自宅の駐車場の高さが無いために、最高地上高を2.2mに収める必要があるので、必然的にリアゲートへの設置となる。

モービルホイップモービルホイップ・基台部アップ

 取り付けただけの状態でSWRを計ってみる。ルーフキャリアに直付けしたときは29.6MHz辺りに共振点があったホイップ。この場所ではリアゲートとの離隔が無いためか、28.52MHzで共振している。(メーターはスルーで計測)

共振点は低い

 10mFMの常用周波数帯の29.00〜29.30MHzを見てみると、SWRは1.3〜1.8。このまま使用するならエレメントを1cmほど切断すれば良さそうが、もう少しアンテナについては検討してみたいので、この状態でひとまず設置終了。

29.00MHz29.30MHz

 もう少しして秋も深まればDXが聞こえるかもと、甘い事を言いながらアナライザーを持って来ようと手を離したら29.30MHz辺りでSWRメータ^の針が揺れる。完全に手を離すと2.6位まで上がる。私の身体がアース効果になっている様子。

 基台部分でアースを取らないと、こりゃ使い物にならないぞ。

アナライザーで29.30MHz付近をあれ?おかしいぞ

 基台からリアゲートにボンディング。これで足りなかったらリアゲートと車体本体にボンディングをすべく作業開始。リアゲートは基台の直ぐ裏にボルトが有ったので塗装を剥いで締めこむ。

アース作業アース作業

 これだけでアナライザーから見てもアースは安定したので、エレメントを切って共振周波数も少し上に持ってくる。

エレメントカット調整完了

 試しにCQを出してみたらローカルのJL6BNIさんから呼んでいただいた。10mFMモービルは20年以上のブランクがある。のんびりと楽しませて貰うとしよう。

09/26/2015公開

:::::::::::::::::::::::::::以下、ネットで見かけた情報のメモ::::::::::::::::::::::::::

☆PCS-7800のマイクピンアサインは、

PIN 1 MIC.
PIN 2 MIC GROUND.
PIN 3 TONE BURST (connect to pin 6)
PIN 4 DOWN.
PIN 5 UP.
PIN 6 COMMON GROUND.
PIN 7 PTT.
PIN 8 +13.8 VOLTS
 
☆ULの主な原因になる箇所

@VCO回路の半田付け劣化で部品がパタンから外れている可能性あり。…(修正は再半田付けする。)表蓋の下基板のシールドで囲んだ部分がVCO回路。

ACN301のコネクター半田劣化でコネクターの足がパタンから外れている可能性あり。…(修正は再半田付けする。)裏蓋の下の基板に付いています。

Bその他、マイコン周辺回路など。@とAで96%直ります。

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