受信アンテナが足らないので分配器を導入している事 |
受信しかしない設備に個別のアンテナを振り分けると屋根の上はハリネズミ。アパマンハムとしては他人様の視線も気になるし少し検討してみよう。
■分配器の選定
アンテナメーカーの第一電波工業さんがSS-500という2分配器を出している。カタログデータを確認してみると
SS-500 第一電波工業 M形コネクター 価 格 ¥10,800円 ¥8,100円 ネット価格 帯 域 0.5 〜 500MHz 挿入損失 0.5 〜 3MHz -0.6dB以下 〃 3 〜 200MHz -0.8dB以下 〃 200 〜 500MHz -1.0dB以下
第一電波工業さんだからデータに間違いは無いのだろうが、私の認識では2分配の挿入損失は理論値で-3dBだったと思うのだが?
テレビ共同受信のマスプロ電工の2分配器のデータを見てみよう。
2SPFR | マスプロ電工 | F形接線 | |
価 格 | ¥3,400円 | ¥1,980円 | ネット価格 |
帯 域 | 10 〜 770MHz | ||
挿入損失 | 10 〜 76MHz | -4.3dB以下 | |
〃 | 76 〜 222MHz | -4.0dB以下 | |
〃 | 222 〜 770MHz | -4.2dB以下 |
上記のデータで比較する限り、テレビ共同受信の2分配器を使用すれば、分配器側のF型接線も付属だし、挿入損失も現実は大差ないように思える。
現実に採用するのは、利便性を考慮して4分配器を採用する。受信対象は比較的強力なエアバンドやワイドFMがメインの広帯域受信機。それにコンディションモニターの27.005MHz等だから、-10dB程度の挿入損は問題にならない。
RS-4D | 日本アンテナ | F形接線 | |
価 格 | ¥6,200円 | ¥3,478円 | ネット価格 |
帯 域 | 0.5 〜 770MHz | ||
挿入損失 | 0.5 〜 3MHz | -8.2dB以下 | |
〃 | 3 〜 10MHz | -8.0dB以下 | |
〃 | 10 〜 30MHz | -8.0dB以下 | |
〃 | 30 〜 222MHz | -8.0dB以下 | |
〃 | 222 〜 770MHz | -8.5dB以下 |
HFのローバンドやBC帯が不要ならマスプロ電工の2〜4分配器が実売価格2〜3k円で買えるが、私はBC〜HFローバンドも無視できないので日本アンテナのRS-4Dを選択した。
■現実の設備
@アンテナ ディースコーン形 D-130 受信帯域 25MHz〜1.3GHz 送信可能 50・145・435・1200MHz もう四半世紀を超えて使用しているので、更新かフルメンテの必要が有る。
破損していたエレメントだけ交換して、もう少し酷使する予定。
A同軸切替器 通常は受信専用設備だが実験用や短期間の使用として送信する必要が有るので、その際は、この切替器から接続して運用。
B日本アンテナ AMラジオ伝送システム分配器 RS-4Dだ。これが共同受信システムの心臓部。インピーダンスは75Ωなのでミスマッチになるが、受信専用なので気にしない。
C受信設備 エアーバンド専用のIC-T7に接続。元々は下の写真のように専用のアンテナを接続して運用していたが、共同受信設備に入れても聞きたいところは 受信できるのでアンテナは撤去した。
D受信設備 ワイドバンドFMや国際マリンVHFの受信をしているFRG-965も現状は共同受信設備に接続中。長崎稲佐山の試験放送受信に設置したDPは撤去した。
E受信設備 10mの送受信に使うリグには専用のアンテナつながっているが、バンドコンディション確認用にCB機が繋がって、長崎近辺では少なくなったが、伝搬によって国内DXが入ればにぎやかになる。
専用アンテナが何本も建てられるなら、それに越したことは無いのですが、たまには他のリグに代えたりしながら楽しんでいます。
F受信設備 熱心なBCLマニアでは無いが、モービルでも自宅でも時間に余裕があると、日本向けの国際放送を受信している。
このBCLが無ければ安価な10MHzからの分配器が使えるのだが、アパマンとしては目立つアンテナを数多く建てるのは気が引けるから、こんな選択になる。
【第一電波工業】 【マスプロ電工】 【大進無線】 【日本アンテナ】