中華ラジオ「UV-5R」の簡単設定表

 私にとっては、FMワイドバンド受信機に2バンドの送信機能が付いてきたような中華ラジオ「UV-5R」だが、FMラジオの起動にも困ったので、自分の忘備録として基本的な設定をまとめておこう。

英語は苦手ですが、こんなのはアマチュアなら。。。。

■基本操作ボタン

 向って左側の上から(FMモードはWFMで100kHzステップに固定されているようだ)

CALL(オレンジ) 一度押す FMラジオモード65-75、75-108をA/Bで切替)
  もう一度押す トランシーバーモードに戻る
  長押し アラームが鳴る(ちと迷惑)
PTT 押している間 送信
  離していれば 受信
MONI 一回押す 上部のLEDライトが点灯
  もう一回押す   〃 LEDライトが点滅
  押している間 スケルチ開放                        

 正面上から

 上部の右側はSW/VORで選局機能は無い。その下のディスプレイの下にあるボタンから解説。

VFOMR(オレンジ) 一度押す メモリーチャンネル
  もう一度押す VFOチャンネル
A/B(ブルー) ch操作切替   押す度に上下のチャンネル表示に▲▼マークが表示   
BAND バンド切替 選択中のVFO(A/B)のバンドをU-Vで切替 A/B連動

 正面の10キー面の上段左から

MENU 各種設定開始 文字通りMENUキーで各種設定はこのキーから始まる
アップキー 各種設定操作を行う
ダウンキー   〃
EXIT         EXITキー 終了・出口キー
1(STEP) STEP ▲▼でステップ設定 2.5/5/6.25/10/12.5/25kHz
2(TXP) TXパワー 送信出力▲5W、▼1W
3(SAVE) BATTセーブ BATTの省エネ設定 OFF/1/2/3/4 ▲▼選択
*(SCAN) スキャン 単独 スキャンの開始/停止キー VOX/MRと連動
4(VOX) VOX VOXの設定 OFF/0-10 ▲▼選択
5(W/N) WIDE/NARR 帯域設定、WIDE(16kHz) NARR(8kHz) ▲▼選択
6(ABR) Display_IRM ディスプレイの点灯時間 OFF/1/2/3/4/5s ▲▼選択
0(SQL) SQL スケルチ設定 ▲▼選択 単独長押しで電源電圧表示
7(TDR) Dual モニター A/B同時モニター ON/OFF ▲▼選択
8(BEEP) BEEP音 BEEP音のON/OFF ▲▼選択
9(TOT) TXタイマー 送信時間の制限設定 1530/45--600s ▲▼選択
#(key) 操作制限 AUTOLK設定後は長押しでON/OFF

■MENU設定をしてみる

 下記の設定はVFOのA/Bで個別に設定できる。マニュアルは英語だけど内容は理解できますよね。痩せても枯れてもアマチュア無線技士ですから。(文字が小さくて辛いけど)

0)SQL MENU→0(SQL)→MENU→▲▼→EXIT スケルチの深さを0〜9で設定。初期設定は5だが3程度が良いかも知れない。

1)STEP MENU→1(STEP)→MENU→▲▼→EXIT チャンネルステップを2.5/5/6.25/10/12.5/25kHzから選択する。初期値は2.5kHz。

2)TXP MENU→2(TXP)→MENU→▲▼→EXIT 送信出力の設定。HIGH_4W、LOW_1Wの設定が出来る。初期値はLOW。

3)SAVE MENU→3(SAVE)→MENU→▲▼→EXIT バッテリーの省エネ設定。OFF/1/2/3/4を▲▼で選択。初期値はOFF。

4)VOX MENU→4(VOX)→MENU→▲▼→EXIT VOXの動作設定で、数字は音声の感度設定。OFF/0-10を▲▼で選択。初期値はOFF。

5)W/N MENU→5(W/N)→MENU→▲▼→EXIT 帯域設定を行う。WIDE(16kHz)、NARR(11kHz)を▲▼で選択する。現状のアマチュア無線ではWIDE(16kHz)で問題ないと思われる。NARR(11kHz)は将来用?特小対応?

6)ABR MENU→6(ABR)→MENU→▲▼→EXIT ディスプレイの点灯時間を設定する。OFF/1/2/3/4/5sを▲▼で選択する。常時点灯は?

7)TDR MENU→7(TDR)→MENU→▲▼→EXIT A/B同時モニターのON/OFFを▲▼で選択する。巷の評価通り同時受信では無く、プラオリティスキャンの様な動作のようで、TDR-ONでも二つのチャンネルの音声が同時に出て内容不明には成らないので、常時ONでも支障は無い様だ。

8)BEEP MENU→8(BEEP)→MENU→▲▼→EXIT BEEP音のON/OFF設定。▲▼で選択する。

9)TOT MENU→9(TOT)→MENU→▲▼→EXIT 連続送信時間の制限を設定。1530/45--600sの間で▲▼で選択する。

*ここまでは10キーに記載された機能の設定を行うが、以下の二桁の設定項目は11→1+1となる。

10)R-DCS MENU→1→0→MENU→▲▼→EXIT デジタルコードスケルチ(DCS)の設定。OFF/D023N・・・D754Iの間で▲▼で選択する。最近流行のようだが、アマチュア無線では不必要な気もする。(単に私が古いのか?) 初期値のOFFで構わないと思う。

11)R-CTS 業務機なら必要な機能だと思うが、アマチュア無線ではトーンによる受信制限は不要と判断して設定不要。

12)T-DCS 10)に沿って設定不要。

13)T-CTS MENU→1→3→MENU→▲▼→EXIT レピーター等の運用に必要なので、とりあえず▲▼で88.5Hzを選択する。

14)VOICE MENU→1→4→MENU→▲▼→EXIT 音声ガイダンスの設定。OFF/中国語/英語が選択できる。

15)ANI     日本では初期設定のままで支障ないと判断します(よく判らないとか?)

16)DTMFST DTMFを使うWiresやEcholinkを使う人には必要な設定だろうが、私は使わないので良く判らない。

17)S-CODE この辺りも縁がないので。。。。。。。

18)SC-REV             〃

19)PTT-ID              〃

20)PTT-L              〃

21)MDF-A              〃

22)MDF-B              〃

23)BCL MENU→2→3→MENU→▲▼→EXIT 所謂キャリアセンスの設定。どちらかといえば業務機等の機能、アマチュア無線としては、初期設定値のOFFのままで良いだろう。設定はOFF/ONのみ。

24)AUTOLK MENU→2→4→MENU→▲▼→EXIT キーパッドのロック設定。ON/OFFが設定できる。ONの状態で#(keyマーク)の長押でON/OFFが行える。

25)SFT-D MENU→2→5→MENU→▲▼→EXIT 所謂オフセットの設定。OFF/+/-が選択できるが日本のレピーターなら(-)を設定。

26)OFFSET MENU→2→6→MENU→▲▼→EXIT オフセット周波数の設定。00.000・・・69.990の間で数値入力。日本のレピーターなら(05.000)を設定。

*国内仕様ではないので、439MHz台でレピーターモードには成らない。レピーター使用時は26)は設定したままで、25)のSFT-DをOFF/-設定すればOK。

27)MEMCH MENU→2→7→MENU→▲▼→EXIT チャンネルメモリーの書込み。下段に000や001と表示されているチャンネルを▲▼で選択して書込みが出来る。書込み時には通信に係る諸設定も多くは個別に書き込まれる。なおCH1-001等と表示されているチャンネルには書き込めない。

28)DELCH MENU→2→8→MENU→▲▼→EXIT チャンネルメモリーの消去。CH1-001等と表示されている書込み済みのチャンネルを▲▼で選択して消去、001と書込み可能な表示と成る。なお、全てのチャンネルを消去すると操作が出来なくなる場合が有る(有った)ので、注意を要する。そうなった場合はリセットが必要になる。

29)WT-LED MENU→2→9→MENU→▲▼→EXIT 待受け時のLCDのカラーを設定する。OFF/BLUE/ORANGE/PURPLEが選択できる。

30)RX-LED MENU→3→0→MENU→▲▼→EXIT 信号受信時のLCDのカラーを設定する。OFF/BLUE/ORANGE/PURPLEが選択できる。

31)TX-LED MENU→3→1→MENU→▲▼→EXIT 送信時のLCDのカラーを設定する。OFF/BLUE/ORANGE/PURPLEが選択できる。

32)AL-MOD MENU→3→2→MENU→▲▼→EXIT アラームモードの設定のようだが、動作がいまひとつ理解できない。設定変更の必要を認めない。

33)BAND MENU→3→3→MENU→▲▼→EXIT バンド(V-U)の設定のようだが、動作がいまひとつ理解できない。設定変更の必要を認めない。

34)TX-AB 動作未確認

35)STE MENU→3→5→MENU→▲▼→EXIT EU等のレピーター運用時の送信終了時にトーンを切ってから送信停止する機能のようだが、よくはわからない。 設定はOFF/ONのみ。

36)RP_STE 動作未確認

37)RPT_RL 動作未確認

38)PONMGS 動作未確認

39)ROGER MENU→3→9→MENU→▲▼→EXIT 所謂、スタンバイピーの様だが? ON/OFF設定が出来る。

40)RESET MENU→4→0→MENU→▲▼→EXIT ある意味で一番大事な設定。オールリセットだ。

■メーカーの仕様(User’s Manualから記載)

General  
Frequency Range FM:65〜108MHz(WFM/Rx)
VHF
136174MHz (Rx/Tx)
UHF
400480MHz (Rx/Tx)
Memory channels Up to 128 channels
Frequency stability 2.5ppm
Frequency step 2.5/5/6.25/10/12.5/25kHz
Antenna impedance 50Ω
Operating temperature -20〜60℃
Supply voltage Rechargeable Lithium-Ion 7.4V/1800mAh
Consumption in standby <75mA
Consumption in reception 380mA
Consumption in transmission <1.4A
Mode of operation Simplex or Semi-duplex
Duty cycle 03/03/54 min. (Rx / Tx / Standby)
Dimension 58(W)×110(H)×32(D) mm
Weight 130g
Transmitter  
RF Power 4W/1W
Type of modulation FM
Emission class 16kφF3E / 11kφF3E (W/N)
Maximum deviation ±5kHz / ±2.5kHz (W/N)
Spurious emissions -60dB
Receiver  
Receiver sensitivity 0.2uV (at 12dB SINAD)
Intermodulation 60dB
Audio output 1000mW
Adjacent channel selectivity 65/60dB
   

 今(08/24/2015)、アマゾンをのぞいたら、本体にアンテナ+充電器+スタンド+イヤホンマイク+ストラップ+ベルトクリップまで付いた基本セットが¥3,850円で買えるんだから、オモチャにして弄繰り回して遊んで壊しても充分元が取れそうだ。

 まぁ、私の場合はダイエット目的の夜間歩行時の安全確保のLEDライト+DSP-FMラジオで充分だし、この秋からはFM補完中継局で90MHz台が受信できる事にメリットもある。欲を言えば、この値段で送信機能は要らないからエアバンド+VUのアマチュアバンドが受信できるレシーバーが有れば飛びつくけどなぁ。

09/13/2015更新
08/24/2015更新
06/15/2015公開

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