長崎県の石門を訪ねて | |
整理番号 | 第 g-017 番 大村市白龍山長安寺の石門 |
所在地 | 大村市武部町448番地 |
写 真 | |
建立年代 | 文化八年(1811年)9月5日(と読めた) |
慶長14年(1609年)19代(初代藩主)大村喜前(よしあき)により創建され、九誉上人を開山とする長安寺。ここの山門に当たる石門は文化八年に石工、岩永藤右衛門・小佐々作之○により製作されたもの。大村市の浄土宗の古刹である。
一般に白竜山と言われるが、山門には白龍山と刻まれているので、ここでは白龍山を採用する。右の写真で判るように、迫持ちだけで構成された、見事な中国風の石門である。
なおこの寺には、将軍家の位牌、於福の方の墓、捕鯨で有名な深澤儀太夫(ぎだゆう)の墓、千日念仏回向(えこう)塔、中国式の石門、 土塀、マリア観音等がある。
また、大村喜前の姉、於福の方にゆかりが深く、寄進された 「白竜の手水鉢」 は寺宝として現存し、市文化財に指定されている。また本尊の阿弥陀如来立像は、浄土宗総本山京都の知恩院から寛政8年(1796年)寄進されたものといわれ平安時代後期の作として市文化財に指定されている。