石造アーチ橋以外の石橋たちを訪ねて |
第 k-053 番 貴船神社の参道橋 |
佐賀県武雄市東川登町袴野 |
安政五(1858)年に庭園が造られたとあるので、その時の架橋であろう。 |
長さ 2.5m 幅員 3.85m スパン m |
社伝に寄れば、元亨元(1321)年の大干ばつの折、時の領主武雄第十一代の後藤光明が武雄神社・黒髪神社に命じて雨乞いの祈祷をするが効果が無かった。ある夜、武雄社下宮の祭神、木莵明神が光明の夢枕に現れ「このままでは旱魃は、まだまだ続く。早く山城国愛宕郡の貴船明神の神霊を勧請して雨乞いの祈祷をしなさい」と告げたという。
光明は古志貴川の畔の清浄の地に祠を設け貴船明神の分霊を祀ったところ、たちまち雨が降り領民は救われたという。このような由来から、この貴船神社の創建は元亨元(1321)年であるとされる。(01/04/2009)
一の鳥居にも旱魃の折のことが記されてあった。橋を見られた後は参拝の上で、拝殿の天井絵も見逃さないで欲しい。
境内には佐賀の名木・古木に指定された、樹齢200年のクスノキやイチイガシも聳えている。