石造アーチ橋とは言いにくい石橋 |
あくまで私の分類にすぎないが、この橋達は「石造アーチ橋」とはいえない。(03/14/2004)
上の橋は、私の故郷、北九州市の春吉の眼鏡橋。北九州市の教育委員会によれば、「春吉の眼鏡橋は市内唯一の石造二連アーチ橋」とされている。
見える部分のアーチは確かに石造アーチ橋のようなのだが、橋の底面を見てみると、石は組まれているが噛合って橋の強度を支えてはいない。云わば石張りのような状態になっている。勿論構造の内部にも石があって「重量式含石コンクリートアーチ橋」ではないかと思う。
この橋は同じ北九州市の河内貯水池にある中河内橋。こちらのほうは見えがかりのスパンドリル部分がなかなかの雰囲気だけど、やはり主構造は重量式含石コンクリートアーチ橋である。大正末期から昭和初期に掛けては、このタイプの橋が多く見られる。
そうは言っても、単なる石橋と違って、この頃のアーチ橋は好きな橋が多い。