仕事の合間に大牟田の石橋を訪ねて

 このところ福岡県の南部大牟田市に仕事で伺う事が多い。大牟田には早鐘眼鏡橋を代表に訪れたい石橋が多い。今回たまたま昼の時間が空いたので、コンビニおにぎりを買って回ってみた。(07/25/2007)

早鐘眼鏡橋の入り口

 現地に着いたら駐車場にはチェーンが掛かっている。チェーンそのものは外して駐車できないこともないのだが、一応遠慮して道路向かいのスペースに停めて入ってきた。駐車場の奥の扉にも鍵が掛かっている。一応紳士である狸としては気が引けたのだが脇から侵入。不審者になってしまった。

早鐘眼鏡橋の入り口の扉早鐘眼鏡橋

 そういえば以前、大牟田の教育委員会から「見に来るときは電話貰えば鍵を・・」と言われていたことを思い出す。こんなに素晴らしい石橋を、もっと市民にも楽しんでもらえば良いのにと部外者の勝手な思いが浮かんできたことは、不審者になった身では言えない。ちょっと後味の悪い早鐘眼鏡橋を後にして陣屋眼鏡橋に行ってみよう。

陣屋眼鏡橋陣屋眼鏡橋の要石には文字が刻まれている

 近くに行くと裏路地のような団地を過ぎて陣屋眼鏡橋に着いた。上流側でおにぎりを食べて長靴に履き替えて川に入る。川の中から橋を見上げていると、袂の近くのご婦人から声を掛けられた。「子供が欄干で遊ぶので何時も怒るんですよとおっしゃる。良い隣人だ。「子供は危ないことをするもんですよと返事をすると、明るい声で笑ってくれた。早鐘眼鏡橋に比べて地域に生きている陣屋眼鏡橋は幸せそうだ。

東山橋

 陣屋眼鏡橋の少し上流にある東山橋にもやってきた。この橋は両側をコンクリートで巻かれて、橋の下に入らないと石橋とは判らなかった。それでも東山橋は現役の石橋。早鐘眼鏡橋で少し寂しくなっていた気持ちが、ずいぶんと楽になった。さて昼からの仕事をがんばろう。

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