長崎くじらフェスティバル

 今朝ゆっくり食事をしていたら、長崎市で「長崎くじらフェスティバル」があると家内が言い出す。聞いてから慌てて皆で行ってきた。(04/20/2002)

 夢彩都の駐車場から出島ワーフに出たら、調査母艦「日新丸」と調査兼取締船「勇新丸」が長崎港常盤埠頭に接岸されている。本日10時会場。まだ30分も経っていないのに、雨の中にも拘らず、多くの見学者が集まっている。

 甲板の上にある、「鯨体検貫台」早い話が「クジラの体重計」に、今日はクジラの風船?が載ってます。周りには調査捕鯨関係のパネルが展示されていて、見学者は興味津々で見ていますが、雨のためカバーが掛かっているのが残念。

 商業捕鯨が禁止になって、我々が口にすることが出来るクジラは、調査捕鯨の副産物としてのクジラに限られています。


  (勇新丸720トンの勇姿)
 調査捕鯨の対象は、南極海のミンククジラです。クジラのグループ毎に無作為に抽出した固体のDNAレベルまで調査をして、生育状況や自然死亡率等の様々な情報を引き出して調査するための捕鯨になっています。

 ミンククジラは充分な資源量があり、商業捕鯨を再開しても問題は無いと聞きます。IWC下関会議・本会議が5月に開催されるといいますが、その結果が注目されます。

 諫早で「煮しめ」といえば、塩クジラの煮しめです。

 「煮しめ」ではなく、会場では「クジラの雑煮」が振舞われています。美味しかったですよ!!

 美味しかったといえば、捕鯨の故郷、有川から「五島(有川)うどん」も振舞われています。  どちらも旨い!!

 煮しめの材料にと、会場で鯨肉を探したが、既に売り切れ!!

 イベントを盛り上げるために、有川町から羽差太鼓の皆さんが応援に駆けつけてくれていました。

 勇壮な太鼓の音が、下関まで伝わることを祈ります。

<メモ>

 昨年11月6日(火)に下関港“あるかぽーと”から出港した南氷洋鯨類捕獲調査船団の帰港を記念して行われるイベントです。調査母船“日新丸”,目視採集船“勇新丸”の船内見学や,船団員との交流,くじら雑煮の無料配布,クジラグッズ,鯨肉の販売,郷土芸能(有川町「羽差太鼓」「鯨唄・羽差踊り」,生月町「生月勇魚捕唄」,長崎市小ヶ倉町「鯨船」,諏訪幼稚園「鯨の潮吹き」「川船」)の披露などのイベントが予定されています。

時:4月20日(土)〜21日(日) 開会式典9:00〜10:00 一般公開10:00〜16:0021日は9:00〜)

所:長崎港常盤埠頭

 実際に何処で、イベントが行われるかわからずに朝から、鯨ポータルサイトさんで、会場や開催時間を調べました。事前情報を入手してなかったのが悔しい!!

<追伸です>

 鯨ポータルサイトさんから、ご指摘を頂きました。

せっかくですので,ひとこと。
 商業捕鯨が禁止になって、我々が口にすることが出来るクジラは、
 調査捕鯨の副産物としてのクジラに限られています。

とありますが,捕獲調査の副産物の他に,小型沿岸捕鯨による
ツチクジラ,ゴンドウクジラなどの小型鯨類。定置網に混獲され,
届出の出されたクジラ。イルカ漁によるイルカなどが,現在食べる事の
出来る鯨類です。
商業捕鯨が禁止(正確には“一時停止=モラトリアム”ですよね)
される以前の貯蔵品もあるようです。

 県内でも定置網で混獲されたものが出荷されていることは知っていたのに、「捕鯨」の文字が先行していました。ご指摘ありがとうございました。

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