いのちの歌をうたおう |
市民参加の創作舞台劇「いのちの歌をうたおう」が上演されました。(09/01/2002)
16:00開場の文化会館大ホールは二階席までご覧の通りの盛況。上演に先駆けて、昨年の凶悪な事件の犠牲者、川原和未子ちゃんの冥福を祈って黙祷。
離島から転任してきた猪俣先生のクラス6年1組のみんなは、先生の話で聞いた海宝島に行きたくて仕方ない。樹齢800年の願い木にも会いたい。しかし反対する親達に猪俣先生もタジタジ、子供達は校長先生の力も借りて、なんとか親達の説得に成功する。
海宝島の皆さんの協力を得ながら、楽しい第一歩を記した子供達であったが、自分勝手な行動で9人の子供達が、古いキャンプ場の浜で遊びすぎ、時間を忘れ、満潮のために孤立してしまう。暫くの葛藤の後、二名が泳いで助けを呼びに行き7名が残る。宿泊地で待つクラスの仲間も、だんだんと不安になっていく。
キャンプ場では、以前から体の弱かった子が倒れ、いよいよ不安になっていく。そのころ泳いで渡った二人が、宿泊先のお寺で心配して待っているクラスの仲間の所に到着。先生達に状況を知らせ、島の人たちと救助に向かう。やがて孤立していた子供達を救出することができた。
翌朝、子供達は樹齢800年の「願い木」に向かい、一人一人が願ったことは唯一つ、病に倒れた級友の無事であったことを知る。
一泊二日の旅を終え、学校に戻った猪俣は、責任を感じ辞職を申し出るが、子供達の訴えと懇願で、辞職を思いとどまり謹慎処分を受けた。そのとき皆の願いが届いたのか、病院から級友の回復の知らせが届く。
猪俣の復帰を待つ間の6年1組の生徒は、海宝島での自由研究の発表を無事にやり遂げる。
この経験を通して、子供たちも親たちも何かを掴んで成長したようだ。願い続ければ希望はきっと叶うこと。そしていのちの尊さ、訳あって同じ時を過す人々への愛情。そして・・・・
スタッフ紹介
企画制作 社団法人諌早青年会議所教育問題研究委員会
脚本演出 平野 告枝(劇団きんしゃい)
演出補佐 河野 智(劇団きんしゃい)
演技指導 劇団きんしゃい
舞台監督 平吉 敦(劇団きんしゃい)
振付ダンス指導 内川 龍一・馬場きよか
オリジナル曲制作・指導 YELLOW SOCKS・ミッチー高野
歌指導・音響効果 江崎 博子・内田孝一郎
照明効果 ステージプランニングエル
舞台美術 河野 智
宣伝美術 河野 律子
Special Thanks 川下 祐司(劇団アクターズ)