風物詩 そのぎ茶市

 「うまか お茶は どがんねぇ」の声が掛かる。旧長崎街道の彼杵宿で毎年開かれる「そのぎ茶市」が今年も始まった。(05/14/2010)

 東彼杵周辺では南北朝の時代から茶の木が栽培されていたとも言われる。その昔は抹茶用だとも聞くが、私が頂くのは「釜炒り茶」だ。

 今日は初日の金曜日。人通りも少ないが、明日明後日は近郊の人達で賑わう。顔見知りの店で釜炒り茶を求めて世間話に興じる。こんな時間もいい。

 東彼杵といえば鯨。この日も塩鯨なんかが売られている。海草の加工品に農産物。それに子供相手の出店もある。

 交差点は暗渠になっているが、ここが思案橋。その先には元禄船着場と呼ばれる彼杵港。

 ゆったりとした時が流れる東彼杵町の「そのぎ茶市」は、なんだかほっとする。

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