松嶋稲荷神社(長崎市本河内町)

 長崎街道の難所、日見峠の上り口、蛍茶屋を過ぎて本河内の水源手前に鎮座する。(03/24/2008)

 神社由緒書きによれば、往古より現今の境内、氷川社の側なる老樹の下に細やかな稲荷の小祠があり霊験顕著な、お山であるとして、その昔は多くの篤信者の浄財寄進によって崇高な神殿が造営されたのです。

 名称については、いくつかの説があります。一つは当時この一帯は松林で島の絵姿をしていたからというのです。それも句会の奉納坂を見ると「松風もいつか静めて花くもり」等々の句からも、その説を裏付けることが出来ます。

 二つは御寺の鎮守としての松嶋稲荷大明神を正保三(1647)年この地に移転して従来の小祠に合祀したというのです。

 三つは元禄の昔、大村の捕鯨家、松嶋與五郎が当社を信奉することが深かったので松嶋稲荷の称を得たというのです。

 以上の社史に基づいて当社の由緒を辿りますと、この稲荷山は千余年の昔から朝な夕なの参拝者が絶えることなく正保三年に至り厚信者、釈宗融等により遷座奉祠されたものです。

【祭神】豊受比賣命、ほか末社二十五座。

 今日は長崎街道に面した社殿下の道からやってきた。石段を上がったところには松島稲荷神社の社殿がある。その奥には小さな参道橋が架かっている。

もともとこちらが本来の参道だろう。

06/30/2008更新

 

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