小江神社(高来町小江)

 国道207号線のAコープ小江店から、小江の商店街通りに入って、JR長崎本線を渡って、少し昇ると、小江神社の一の鳥居が見える。(02/26/2002)

 昭和14年合祀遷宮により誕生した、小江神社の一の鳥居。階段を昇り、三の鳥居をくぐって、社殿に向かい合う。

 右手には、天保9(1838)年に献じられた、手水が見える。

 境内には、小江村誕生に至って、一村一社から、明治13年、小江神社が誕生して、犬木村と、太田尾、深江、藤田尾、小江の各村々の鎮守が合祀され、小江村となった。

 つぎの大正12年の、町村合併までは、この体制が続いた。

 現在の、高来町小江地区の鎮守、小江神社から、すでに海で無くなった、諫早湾が見える。

 境内を歩いていて、一つの碑に目が行った。「小江漁民の碑」である。碑文を見てみよう。

 諫早湾の干拓事業に関して、先祖から受け継いだ、漁業権を放棄した経緯を記した碑であった。

 漁民自身の決断を、後世に残すための碑であった。碑は平成4年に建立されたものであるが、その後の経過を見ると、口を閉ざさずにはいられない。

【祭神】

伊邪那岐命、伊邪那美命、菅原道真、上津綿津見命、中津綿津見命、広津綿津見命、上筒男命、中筒男命、底筒男命 

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