大山祇神社(上五島町)

 上五島町の今里湾の奥に鎮座する、大山祇神社。近くには遣唐使や平家の遺跡も残る。
(02/06/2002)。

<解説文の写し>

鎮座地 南松浦郡上五島町今里郷232番地

御祭神 大山祇命、事代主命

 創建等は不詳であるが、郷誌などによれば、江戸中期には現在の社名で記録が残っているという。

 社殿を、側面から眺めてみた、拝殿も宝殿も、立派なもので、地域の神社としては、ずいぶん大きい。往時の今里郷の繁栄が偲ばれる。
【平家塚】自然石の大小の石碑がある。大きい板碑には、○印が刻まれており、平家塚として供養されている。周辺には、中世の墳墓があり、その供養等も立てられている。

 神社からは、徒歩一分の近さだから、よって欲しい。

【遣唐使遺跡:御船様】宝亀8〈777〉年に、出発した、第十四次遣唐使船団は、往路は無事に、渡唐したが、宝亀9(778〉年の帰国の途では、第一船は沈没、第二船は鹿児島の出水海岸に、第四船は瓶島にと、それぞれ漂着した。

 第三船のみは、砂州に乗り上げ修理に一ヶ月を要したが、十月十六日に、出帆、七日間かかって、肥前国松浦郡橘浦(現在の今里湾)に、無事帰着した。

 このとき、この船形石の前で、無事帰着の感謝祭と今後の渡海の安全を祈願したと伝えられる。

平成3年10月1日 町指定文化財 上五島町

 今里湾の最深部、神社からは、徒歩5分強。

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