神明社(本野)

 国道34号線、本野交差点から、富川方向に走って、二股手前の右の山の中腹に鳥居と、大きな楠木が見える。(08/14/2007更新)


(拝殿内の棟木)

 参道ののぼり口には、地元の方が立てた、神明社の看板と、諫江八十八霊場の七番札所の案内看板がある。

 棚田の間の参道を上がったところの、この鳥居の柱には天保五(1834)年の記載がある。

 境内に上がってみると、下からは、楠木の森かと思ったのは、一本の大きな楠木で、周囲は4m程もある。諫早神社のクス群の小ぶりな物と同等で、大きさに驚いた。

 諫江八十八霊場の中には、勧請後に移転したものも多いので、確証はないが、境内にある「観世音」の銘板からも、創建は相当の昔に遡れるようにも思える。

 また、手洗には、文政七(1824)年の記載がある。その他の燈篭等の文字が読めないのが残念だ。

 神明社(お伊勢さま)は、八幡様と、同じくらい全国に多い神社だと言うが、長崎には(九州には?)少ないようで、伊勢宮、伊勢神社は、何社か、知っているが、神明社の名前では、この社しか知らない。

<メモ>
祭神:天照大神かとも思ったが、この社はお伊勢様ではなく、不明とのことである。

 左から二番目の弘化四(1847)年の棟木には、中本明村の鎮守と記載され「再建」とある。また、右から二番目の棟木には、昭和6年とあり、北高来郡本野村中本明と記載されている。棟木を眺めていると面白い。

Mapion

 社殿に向かって左手、諫江八十八ヶ所霊場の第7番札所、阿波国十楽寺の記銘がある、弘法様。高い台座に座して、大師堂に祀られている。

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