白鳥神社(五島市玉之浦町)

 福江から二本楠を通り荒川温泉に到着。そこから更に大宝寺への分岐を旧玉之浦庁舎に向えば、途中右手に案内の看板が出ている。(06/04/2008)

 玉之浦観光協会の案内によると、白鳥神社は代四十二代文武天皇の大宝二(702)年に一小社を建設し日本武尊を地方守護神として鎮祭し奉り居りしが或る時、何処よりか白鶴、飛来たり泰然として社内に入りたるを見て宮守、直ちに社内に入り見るに不思議なる哉、其の影、夕に見えずなりしが其の夜、宮守の枕辺に白鶴、泰然として来たり、我は神の化神(身)なりと告げ給い、礼拝して夢差めり、依って社号を白鳥神社と尊称する。

 延暦二(783)年、伝教大師(最澄:天台宗を日本に伝えた)入唐(遣唐使)の折、参拝(御参籠といい社殿に籠もり祈願を行った)し帰朝後、弘仁年中、白鳥の御尊体として自作の十一面観世音を安置した。

 (御尊体を)神として崇拝奉り其の像は今の大宝寺に安置する。旧五島藩主、崇敬の神社なりと記されている。

【御祭神】 日本武尊、第12代景行天皇第二皇子小碓尊  旧県社に列せられる

<メモ>

 日本の仏教の代表として入唐する最澄の遣唐使の一団には、一留学生としての僧空海も参加していた。最澄が供を連れて、この社に籠もった頃は6月という。今日の様に暑い日だったろうか?

 境内にはアコウやソテツの古木があり、往時も、此の様だったろうかと思わせる。

 

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