中核稲荷神社(津久葉町)

 諫早の散歩でも、ちょっと紹介した、中核稲荷神社を、神社としてあらためて紹介しましょう。場所は、中核工業団地の西側の、グランドサービスさんの、裏手にあたります。

 天正8(1570)年の創建と伝えられる「蔦木のお稲荷様」を、地元の久山町のご好意とご理解を頂き、諫早中核工業団地の協賛企業で、お祭りすることになりました。これを再興し、中核稲荷神社と称して、団地内参加企業の繁栄と、操業の安全、そして従業員の平安を願い、当団地のシンボルとしてお祀りいたします。

中核稲荷神社再興御寄進ご芳名看板から書き写し

 新しく建てられた、一の鳥居。中核工業団地らしく、以前立っていた、木の鳥居に、デザインも大きさも合わせて製作したと聞く。見た目には、やや大きくなっているように思えるのだが?
 現在の二の鳥居、天保十四年の銘が刻まれている。額束の記載は、「正一位稲荷五社大明神」と記されている。
 再建された社殿。

「賽銭は僅かばかりです。あなたの心の傷は生涯残るでしょう。ご自分を大切にしてください。 中核稲荷神社々主」の看板が、痛々しい。

 一の鳥居脇に残る、随分小さい鳥居の石材。「天保十二年辛丑二月吉日 施主 田中新助」の銘が読める。

 推測だが、昔の祠の前に建立されていたのではないだろうか?

写真の通りで、柱二本、笠木、額束の一部が残る。貫が有れば、再建できそうなのだが残念。

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