歳神社(貝津町)

 長崎方向から来ると、工業団地入り口を過ぎて、東大川の手前を左折します。真津山郵便局まで行ったら、行きすぎです。(02/10/2002)

歳神社由来を書き写す

歳神社由来

 寛文九年酉卯月、兵部甚エ門、小舟にて船越の館より揚帆なし、「かきつ」の小丘に着き、御歳三神を祀る。葦多にして、行くに難し(延宝九年四月記より)

佐賀藩日記十二巻九段より謹写

上記裏面に記載を書き写す

 註釈 「かきつ」とあるは蛎が多く生えている海辺で、「かいつ」の謂ならん

 御歳三神 大年神、御年神、若年神 五穀豊穣の神と釈せられる

*句読点や括弧などは、適宜追加した。 又年号は寛文9(1669)年。

 貝津の歳神社は、行き止まりに成っているので、なかなか来る機会が無くて、随分久しぶりに参詣した。いつのまにか、上記の由来碑が建っていたので、書き写してきた。

創建 寛文10(1670)年

祭神 御歳三神

 一の鳥居から、参道を眺める。右側から参道を車が通る道になっている。小さく見えている二の鳥居の、左手が駐車場に成っていて、自治会の管理下にある。
 二の鳥居と一体化した瑞垣。今日も近くの住民が、木々の下枝を整理して、掃除をされてあった。

 大事にされている神社は、いいものだ。

 この碑が、上記に書き写したもの。こうした碑が建てられていると、神社好きには嬉しい。

 できれば、こんな立派な碑でなくていいから、普通の白い看板に黒い文字で書いていただけると、読み易くて、さらに嬉しい。

 由緒書きの碑を過ぎて、三の鳥居に向かう。参道も拝殿前もきれいに刷かれている。

 拝殿前の碑は、参百年祭の記念碑。この参百年祭に、狛犬、玉垣、参道石段が、奉納されたとある。

 その、きっかけに成ったのが、冒頭の佐賀藩日記の記載であって、不詳であった、創建の時期が明らかになったことにより、参百年祭の機運が高まったと伝え聞く。

 参百年祭は、昭和四十二年十一月に行われた。

 境内の手水鉢によれば、昭和26年10月に社殿改修が行われたようで、改築記念の奉納であると記されている。

 この、貝津神社とも呼ばれていた、歳神社で、諫早史誌に記載のある神社をすべて取り上げることが出来た。もうすぐ、このサイトも一周年の誕生日を迎える。

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