稲荷社(金谷町)

 国道207号線、観光ホテル道具屋さんの向側手前、金谷町の公民館は、旧道沿いの裏道から入る。公民館の前は、中島組。(02/22/2002)


(安政6年建立の鳥居)

 御舘山稲荷の藤森稲荷と同時に、伏見稲荷から分霊拝受して諫早に祀った三稲荷の一つ。鳥居には、「稲荷社」と有るが、金谷稲荷神社と奉納幟には書かれている。一五代諫早領主武春公の信仰による。

 拝殿奥は、不動尊と、並んで、一番左が大師堂。諫江八十八ヶ所霊場の、17番18番札所の弘法様も、この中に祀られている。
右から二番目が、十七番の阿波国妙照寺、同じく五番目が、十八番の阿波国恩山寺(雲龍軒から合祀)

創建 安政6(1859)年 祭神 宇迦之御魂神

Mapion

 ずらりと並んだ、弘法さま。赤い金時胸掛は、真新しい。

 拝月塔がある、「下弦拝月塔」と刻まれていてる。下弦とは旧暦20〜21日の頃に、真夜中過ぎに、月を弓にたとえると、弦の部分が下を向いているので下弦という。月光信仰の塔であろうか。

 綾部灯篭まである。安土桃山時代の茶人、吉田綾部が創案したという灯篭で、市内には、この地と新道町の二基がある。人型立像が刻印された部分が灯篭本来の部分(棹石)で、火袋と笠は後に復元されたもの。人型の立像がキリストを表し、信仰の対象になったと伝えられ、「キリシタン灯篭」とも呼ばれます。諫早は、旧藩時代、神仏に篤くキリシタンに厳しく臨んでいた事から、市内にはキリシタン関係の資料に乏しく、貴重な灯篭だといわれている。

 

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