森山神社

 旧三和町の為石から茂木に向かう途中の藤田尾(とおたお)町の氏神、森山神社を紹介しよう。(02/06/2009)

Mapion

【祭神】 神紋からは八幡様だと思えるが、町の伝承によれば、藤田尾の開祖である、小川半根門、三ッ峰近根門、三浦水源の三氏が祀られているという。(昭和61年刊三和町「三和町郷土誌」第二編)

【創建】 不詳

【鎮座】 長崎県長崎市藤田尾町

【例大祭】 未確認

 県道から集落に入り、コミュニティバスの折り返し場所の脇にある岩場の高台に鎮座する。奉納の石灯篭には明治42年9月の文字も見えるし、境内で見かけた束額に「森山大権現」とあるので、明治以前からの鎮座であることは間違いないだろう。

 幔幕の紋から八幡さまと単純に思ったが、奥の紋は違う。集落の伝承の通り、三柱の祖神が祀られているのだろう。

 神社に至る道の途中に、夫婦石橋の名が見られ、その手前に見事な夫婦石が見られる。特に案内板が有る訳ではないが、一見の価値がある。

 一見の価値といえば、旧三和町時代からの天然記念物として、ヤブツバキの巨木が近くに有る。もともとヤブツバキの古木の多いところで、神社の山にも大きなヤブツバキが花を着けていたが、このヤブツバキは、樹齢300年、根回り2.8mを越える巨樹だ。

 海に目をやれば、往時には「ぼら網漁」で栄えた入り江が見える。

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