水神宮(波佐見町長野郷)

 廃業後に更地になってしまった、波佐見温泉センターから西に少し上がったところに鎮座する水神宮。この由緒ある神社に参拝して見よう。(12/11/2008)

Mapion

【祭神】 岡象女命(みずはのめのみこと)

【創建】 天正7(1579)年ごろ

 水神社の祠が建つ池には「河童の爪掛け石」と呼ばれる一抱えもある石が据えられている。(左上の写真の祠の基礎部分の右隣、フェンスの向こうに見える石)

 昔、子供達が河童の被害に遭うのを恐れた親達は、渋江様の御札を丸めて管に入れ、子供達の首に掛けさせたそうだ。

 その渋江様とは、薄れて読みにくい解説案内によれば、左大臣橘諸兄の孫である島田麻呂という人が神護景雲二(768)年、春日大明神が大和国三笠に鎮座のとき、勅命を奉じて造営司となった際。奈良猿沢の池の辺りに水神社を建立して無事竣工を祈願という。

 その功により、橘氏が水宮行事の法を司る事となり、氏神を水神とした。その末裔である渋江氏が大村藩主の要請で波佐見に移り、水神を祀った。

 幾多の変遷の後、雨乞いや水の法に奇跡があった水神を祀る渋谷氏は水神宮と共に大切に保護されてきたようだ。

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