浅間神社(西海市崎戸町)

 崎戸町の行政センターを過ぎて港の先まで行くと、浅間神社が鎮座している。(02/03/2009)

Mapion

【祭神】 木花開耶姫

【創建】 未確認

【鎮座】 長崎県西海市崎戸町蠣浦郷無田島

【大祭】 十月下旬 獅子舞が奉納される

 拝殿に向かって右上の「敬神」の額は、幕末に死罪となった大村藩の剣術指南役一刀流の達人、長井兵庫の妻子が蠣浦島に流罪となり、明治四年の廃藩置県の際に赦免されたが既に妻は他界していた。その子であった長井厳雄が、この地を離れ大成し東京で医師となった。

 厳雄は流人として蠣浦に在った際の、島民への感謝を忘れず、昭和11年、77歳の時に当時の恩に謝するため「敬神」と大書して神社に寄進をしたと伝えられる。

 御神木を見て付近を散歩して見る。海岸の道から一本入った旧道の家並みは、道路の美装工事を別にすれば、なかなか雰囲気がある。

【メモ】

 毎年十月下旬に、地元の若者達の「さざんか会」が獅子舞を奉納する。この獅子舞は炭鉱が盛んな時期に四国から来ていた人達が坑内の安全を祈願して炭鉱の神社で奉納したのが始まりといわれる。

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