鹿山神社(波佐見町)

 県道一号線を佐世保から来て、波佐見町役場手前左手に県道に面して鳥居がみえる。(10/11/2002)

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 鹿島大明神を勧請したという、旧上波佐見村の総鎮守「村社」であった鹿山神社は鎮守の杜の雰囲気が残る境内をもつ。参道には樹齢900年といわれる御神木の「楠」がそびえていた。

【創建】

 治承年中(1177〜1180)年に平家の落人「剣の御前」が創建したと伝えられる。

【祭神】

健御雷男命(たけみかづちのみこと)

 一の鳥居は近年県道の建設に伴って建立されたようで、二の鳥居が本来の一の鳥居の雰囲気をもつ。明治22年5月建立。

 石段を登って境内の広場に立つ三の鳥居は肥前の鳥居の雰囲気を持つ。柱が二段なのが残念。建立は二の鳥居と同じ明治22年と刻まれているが、こちらのほうが随分時代を感じる。

【再興】

 寛永年間(1624〜1643)年、波佐見の豪族であった飯笹氏が、鹿山郷に社を再興し鹿島大明神を勧請し神仏混淆の時代であったので東前寺が祭事をおこなったという。

 明治の神仏分離により、現在の祭神となった。

 境内には「鹿山雷神太鼓之碑」や奉納相撲が有名であったことを示す力士像が奉納されている。(雷神太鼓は毎年開かれる太鼓祭りで見ることが出来る)

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