天降神社(平戸市大島)

 合併前は、長崎県唯一の村であった的山大島の神浦の港を見下ろす地に鎮座する天降神社。(09/14/2007)

Mapion

【祭神】 未確認

【創建】 万寿二(1025)年

 的山大島の紹介では必ず出てくる長い石段の上には、旧大島村指定文化財の肥前の鳥居が建っている。(私にとっては柱が三段では無いので、肥前の鳥居とは言いにくいのだが)この鳥居は、案内によれば享保二(1717)年に平戸藩主松浦肥前前隆信公が奉納したものだという。

 また、現在の拝殿前にある石灯篭は、同じ年に鯨組の井元弥七左衛門が奉納したものと伝えられている。

 拝殿前の現在、倉庫として使われている建物は江戸時代の拝殿であり、境内社の金比羅社は昔の本殿であったといわれている。

 境内にはエノキの巨木が有る。的山大島にはエノキの巨木は少ないと言われるが、目通り3.7mの、このエノキの巨木はすばらしい。

 境内からは神浦港が良く見える。この港周辺には明治・大正・昭和初期の住居が良く残っていて町並みを歩くのも楽しい。

 すぐ下の通りを行くと井戸がある。井元鯨組の勘定場の井戸だ。この先の真教寺の六角井戸も、同じく井元鯨組の手になる。当時の平戸藩の屋台骨を支えていた鯨組の姿を偲ばせる。

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