住吉神社(佐世保市広田町)

 佐世保市内では古い歴史のある早岐地区。この早岐駅前から500m程、南に下った辺りの右手に鎮座する住吉神社。(07/23/2008)


Mapion

 住吉神社と言えば航海安全の神様だから大村湾に入る難所の早岐瀬戸を見下ろす地に鎮座していることに、なんの不思議も無いのだが、縁起に拠れば第十二代景行天皇の九州行幸の際、現在の地より北にあたる上原の地に配祀され後に広田の地に祀られたという。

(日本書紀に拠れば景行天皇の治世の九州行幸では高来(熊本)の文字は見えるが肥前(長崎県内)の地名は見えない)

一の鳥居 二の鳥居

 同じく境内の縁起に拠れば後の弘仁14(823)年、第五十二代嵯峨天皇が自らの手になる木像を奉納し、その頃、神社の基礎が出来たと有るので、この弘仁14(823)年を実質的な創建としたい。

【祭神】 底筒男命、中筒男命、表筒男命(住吉三神) 【相殿】 嵯峨天皇

拝殿 拝殿内の額

 時代は下り、速来(早岐の古名)地方が大村氏の支配から離れ、北方の平戸松浦氏の領地になり文禄元(1592)年の文禄の役に初代藩主松浦法印鎮信公出陣の際には航海安全を祈願して陣太鼓や武具が奉納されたと言う。

佐世保市広田町90番地

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