山田神社・唐船城址

 伊万里から有田方向に走っていると左手に見える唐船城址。ここが唐船山の山田神社。(05/10/2008)

Mapion

 唐船山は標高86.4m東西500m南北100〜150mで全山堅い流紋岩よりなり切り立った山体をなしている。伊万里と有田を結ぶ低地を流れる有田川を西に舌状にさえぎっており、そのため川は山の三方を取り巻くように曲流しており天然の堀をなす。この要害の地を利用して松浦党の党祖、源太夫判官久公の第三子、有田三郎源栄公が建保6年(1218)に築城したという。

 源栄公以来、十数代を数え、竜造寺隆信に降る迄の三百数十年、また竜造寺・鍋島の政権交代による有田茂成公の佐賀移転が寛永年間の廃城までの歴史を閉じた唐船城に来た。

 まず迎えてくれたのは旧西有田町指定文化財にもなっていた神明鳥居。なかなか良い形をしている。

 鳥居の向こうに樹木の植え込みの花壇のように見えるのが、山田神社の旧宝殿址とのこと。

 宝殿址右手の石碑や、境内の案内看板などから、ここが山田神社の前身、山田野三所権現社址かと思える。

 さらに参道を行くと左手に立つ鳥居は、唐船城の本丸跡に祀られる八坂神社の鳥居。

 この石段の上に八坂神社の拝殿が祀られている。

【創建】

 築城と同時に守護神が祀られたのが、この唐船山の神社と考えれば建保6年(1218)

 廃城後に、あくまで神社としての山田野三所権現社としては寛永年間の創建といえる。

なかなか良い狛犬

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