熊野神社(南島原市有家町)

 布津から有家に入って塩屋の海側に琴平神社、山側の太郎崎に天満神社が祀られる。ここは花見の名所でもある。(04/16/2008)

有家の熊野神社Mapion

 有家の中心部に祀られる熊野神社は、寛永14年(1637)、島原の乱の前哨戦ともいうべき10月の農民蜂起の際に社殿などは焼失し、創建・再建についても詳しい記録はないという。

 神社前の一の鳥居には元禄11年、町村庄屋馬場源之丞とある。また社殿に向かって左手前の鷲の彫刻のある手洗い用の石盥は、小川名の出身力士「鷲ヶ浜」が関脇昇進を記念して文久2年(1862)に寄進したものだそうだ。

 下の写真は境内に祭られる「熊野石人」で、小川港を基点とする高岩山参道に分布する石像で、古代の於ける韓半島との交流を物語る資料であるといわれる。もっとも素人目には右手が頭かな?くらいにしか見えないが。

 

【祭神】ふつう熊野権現といえば、伊邪那岐命、伊邪那美命を祀っているが、ここでは伊邪那岐命の名前が無い。伊邪那美命(いざなみのみこと)、事解男命(ことさかおのみこと)、速玉男命(はやたまおのみこと)、素戔嗚命(すさのおみこと)と記されている。

長崎県南島原市有家町小川名上平野825

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