小浜温泉から国道を南に下ると飛子地区に入る。今も南串山町の名前が残るが、ここは北串山。郵便局にも、その名前が残っている。（04/16/2008）

　神社の左手に車を止めた女性に、神社の名前を聞いたら「判りませんとのこと。だぶんミオノサキ神社と読むのだろうとは思うが未確認。神々が集う出雲（島根県）の美保関海岸の岬を、日本書紀などでは御大之前と書く。大国主命の神話、因幡の兎でも出てくるが、ここから来た名前だろうか？

　それとも単に岬の前の神社だろうか？

　神社の前で傾いている灯篭は天保１０年(１８３９）１２月の奉納。この年は水野忠邦が老中首座となり、田口喜行が長崎奉行となっている。翌年には中国でアヘン戦争が勃発した。幕末の大きな曲がり角だった年。

　境内には猿田彦や観音も祀られている。なかでも狛犬は、なかなか愛嬌があっていい。なにもかも未確認の御大之前神社。