賽神社(壱岐市郷ノ浦)

 郷ノ浦の中心飲食街「宮の通り」に有る賽神社は、観光パフレットには必ず載っている神社。(08/26/2007)

【祭神】本来は庚申様であろうが、女神猿女命(天宇受売命:あめのうずめのみこと、猿田彦の妻)を祀るという。

中を見るのは参詣してから

【案内看板から】

 神代の昔、天の石屋戸の裸踊りで知られる女神天宇受売命は、後に異形の男神猿田彦(毘古)神と結ばれ、猿女命として以来一体の神となった。元来猿田彦が庚申様となり、防賽(疫病の防障道路主護)の神として信仰されたが、この地の神はいつ頃より祀られたか定かではない。

 はっきりしているのは現在田河深江字下ルに奉られて賽神を、天保年間にこの地下ル町に奉遷宮して町の氏神としたことである。本殿には女石が祀られているが、これは女神猿女命をあらわし、昔から本町元居浦の八坂神社の男神は毎年祇園祭典に必ず来典し神楽も奉納される。

 女神である事から、良縁、安産、夫婦和合、性の病、子供の守護に霊験あらたかと言われているが本来道の神であるため交通安全を祈る人も多く明治末期までは壱岐島に上陸した男達は男根を女神に見せないと怪我をするといって、この賽神社に一物の御照覧を願ったもので、近年は島以外の間でもとみに知られ、何を祈るか丑満つに女性の詣りが多い。

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