実盛神社(諫早市小長井町)

 小長井カントリークラブの旧クラブハウスの前を通り、東に向かう竹崎街道の、すぐ上に鎮座する牧名の氏神、実盛神社。(04/13/2008)

実盛神社拝殿Mapion

  牧名は近世に開発された地域。嘉永5(1852)年といえばペリーが浦賀にやってきた前年、領主の命で溜池の工事に着手し四町分の水田を開いたののと、石工支配の武富氏が帆崎石に着目し石材業を起こしたのが、この集落の始まりだという。

束額

 祀られている斉藤実盛は、源平時代の武将で、平家滅亡のとき木曾義仲の軍と、白髪を染めて若武者のように奮戦し、単騎ふみとどまって平氏の為に勇ましく戦って討ち死にした剛士であったという。実盛は、この戦いで稲の株に足をとられて倒れ、敵に首を取られたので、稲に害を成す害虫になったという。それで実盛を祀り稲の害を避け、豊作を祈願するようになった。

狛犬

【祭神】斉藤実盛

【創建】安永二(1773)年を創建として222年祭を行い狛犬を建立しているが史実と多少食い違う。

 しかし境内の立派な狛犬を尊重して、この年を創建としよう。また、堤が出来る前は旱魃で2年に一度しか稲の収穫が出来なかったとあるから、この頃、悪霊信仰で五穀豊穣を祈って祀ったのかもしれない。

 境内の鳥居は、明治36年6月の建立。

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