三川内皿山 陶祖神社(佐世保市)

 三川内焼きで有名な陶芸の里、三川内皿山の陶祖、今村弥次兵衛を祀る神社。(04/25/2008)

拝殿前Mapion

【祭神】如猿大明神(今村弥次兵衛・号如猿) 【創建】天保13年(1842)

【案内看板から】天保13年(1842)平戸藩主から今村弥次兵衛の功績を称える覚書が皿山に与えられ、これにより創建された。平戸藩御用窯(御細工所)の棟梁を代々勤めた今村家の先祖を祀る神社。

 慶長三年(1598)の平戸領主松浦鎮信の朝鮮役帰陣で、巨関(きょかん)などの朝鮮陶工を伴ってきた。この巨関が日本人の妻を娶り生まれたのが、今村三之丞である。三之丞は平戸の中野窯を本拠にしたようだが、唐津や有田、さらに波佐見などを遍歴し、また領内の白磁鉱の探索も行って磁器の研究を行い、寛永15年(1638)に藩から三川内皿山代官兼棟梁に任命された。

 しかし、陶祖神社の祭神は今村家二代目の弥次兵衛であり、如猿大明神として祀ってある。巨関や三之丞が祭神でないのは、おそらく二人は藩窯創業期の人であり、二代目の弥次兵衛が藩御用窯を確立したからではないだろうか。

 寛文八年(1668)の三川内御細工所新設のとき弥次兵衛は34歳であった。

inserted by FC2 system