八幡神社(長崎市八幡町)

 中島川沿いに石橋群を楽しんで、阿弥陀橋から右手に入ってすぐ。(01/28/2003)

拝殿前

Mapion

 拝殿前は実質駐車場になっている。創建は承応2(1653)年、修験者存性が京都男山八幡宮より分霊、勧請したのが始めという。また相殿の宮地嶽神社は明治11年福岡県宗像の宮地嶽神社を勧請したもだという。

 二の鳥居は、陶製鳥居で明治21年有田で作られ奉納されている。登録有形文化財である。同型のものは有田に一基あるだけだと記載されてあった。制作人はどちらも有田の岩尾久吉であるという。

【メモ】

 陶製鳥居(有形登録文化財・宮地嶽八幡神社陶器製鳥居)は、上記の記事の内容が文化財の解説に記載されている。


長崎:宮地嶽八幡神社

 補足すると、同型の鳥居は佐賀県内に更に一基あり、それは佐賀市の佐嘉神社の境内社である松原神社である。この松原神社の鳥居は明治23年10月の銘があり、長崎と有田の鳥居は明治21年10月の銘が入っている。


佐賀県有田町:陶山神社

 製造人として、岩尾久吉の名があるが、詳しく言えば角物細工人は金江(金ヶ江)長作であり、丸物細工人は峰熊一であると伝えられている。また、文化財の名前として陶製となっているが、どう見ても磁器にしか見えないし、同時期に同人が製作した地元の有田の陶山神社のものは磁器鳥居と説明されている。

 長崎のものも磁器鳥居と改めた方が宜しいように思う。

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