対馬に出張で

 出張依頼がありまして、対馬に行ってきました。魏志・倭人伝好きの歴史大好き!韓国フリークのタヌキは喜んで出張です。(写真でちょっと重たいですね)(10/23-24/2001)

 長崎空港からの予約が入らなかったので、どうせ福岡から行くなら船便でということで、お世話になったのが九州郵船のビーナスです。

 いつも乗りなれた五島行きのジェットホイルのペガサスと同型船です。でもデザインが違うだけで気持ちが弾みますね。片道、6,620円で壱岐郷ノ浦経由で対馬厳原まで2時間15分の船旅です。

 今日は壱岐水道も波の高さ1mで快適な船旅が出来そうです。タヌキは本当はフェリーが好きなんですが仕事の移動では時間が優先。4時間掛けてはいけません。

 壱岐の郷ノ浦のターミナルです。ビーナスは全席禁煙に今年の4月からなってしまいましたので本当は船内待機してなくちゃいけないのを、船員さんに言って、ちょっと下船してタバコ休憩です。

 壱岐を出て一寝入りすると対馬の厳原に着きます。

 川端には、ホテルやタヌキの好きな「ヤマネコ」を飲ませてくれるお店もあります。路地に入ると、ひとり旅の旅人も・・・・

(後日談:このお嬢さんは地元の方だそうです)

 打ち合わせまで二時間ほどあります。清水山一帯を、ちょっと散策。

 高麗門が迎えてくれます。タヌキは歴史民俗館なんかが好きですから、ここでも県立の対馬歴史民俗館をのぞいてみます。雨森芳洲や朝鮮通信使の時代が身近に成ったようです。

 金石城の石垣に沿って対馬の藩主宗一族の墓所、萬松院まで足を伸ばしてみましょう。山に向かって、ほんの500m程です。

 桃山式の山門が有名で、よくポスターにもなってますね。あの萬松院です。

 永い宗一族の歴史を感じる荘重な本堂の中の様子です。李朝朝鮮から贈られた三具足や徳川家歴代の位牌が目を曳きます。また、長い石段を登ると歴代の墓所があります。

 墓場のイメージではなく「御霊屋」の名のごとく、静かに祭られているイメージです。

 墓所内には「万松院の大杉」と呼ばれる杉があります。

 この石段、一息に登れなくなった。体力の衰えには、寂しくなってしまいます。

 ここまでで時間切れ。仕事モード突入で食事も仕事をしながら仮眠後また仕事、写真をとったりする時間は全く無しで翌日の、お昼前になってしまいました。

 観光旅行で来ているわけではないので、しょうがないですね。(あたりまえです)

 翌日:もと家老屋敷跡が現在県の対馬支庁になっています。外側からは判りませんが、この門の左部分は売店として使われています。元々は門番の衛士が詰めていたところでしょう。ここでタバコを買って、これから船の出発までの小一時間が自分の時間です。船着場まで普通に歩いて20分くらいですから、ちょっとだけ寄り道が出来ますね。

 仕事自体は、あまり芳しくなかったのですが自分が依頼された部分は完了しているので、あまりくよくよせず街でも眺めながら波止に向かいます。

 対馬は藩政時代、10万石格以上の城下町です。

 武家屋敷の跡も旧市街には多く残っていて観光マップに載っていないところでも雰囲気の良い武家屋敷跡を見ることが出来ます。武家屋敷の一角に魚屋さんがあって、そのお店の横には軒先に「みずいか」が干してあります。

 こんなのを見るとタヌキがネコに変身してしまいそうです。イカの中でも「みずいか」は特級品です。一夜干で一杯なんてのを期待して対馬に来たんですが仕事に追われて・・・

 ネコといえば、「ツシマヤマネコ」ですよね。日本に二種しか居ない野生のネコです。

 本土の街中で見かけるのはイエネコです。ノラになっているのは野生じゃなくて、人間が捨てた捨て猫か、その子供達です。

 我が家にも、もとノラネコ「amiy」がいます。ノラネコの害?の話が出ますが、みんな人間が原因を作っています。ヤマネコも大切ですけど近くのイエネコも大切に!なんてタヌキは思っています。

 街歩きをしていて時間が無くなってしまって、お昼も食べずに波止にやってきました。ビーナスの出航時間間際です。往復チケットで来ていますので手続きは窓口でスタンプを押してもらうだけなので出来ることですね。

 そうそう長崎県人ならご存知でしょうが厳原港は国際ターミナルなんです。

 釜山向けの高速艇が出ています。料金は釜山行きが片道7,500円です。いっぺんこれで行ってみたいですね。

 あたふたとしたレポートになってしまいました。仕事の合間の散歩ですからこんなもんです。でも同じ時間帯で対馬に行った同業者は空いた時間にビールを飲んで寝てました。せっかく来たのにもったいない話です。

06/10/2008更新

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