長崎オランダ村の閉鎖を前に

 長崎オランダ村が10/21/2001で閉鎖することになりました。休園までの間、無料で施設を開放していますので、久しぶりに訪ねてみました。

 昭和58年7月に開園した、長崎オランダ村が、ついに閉鎖することになりました。ハウステンボスの原型とも言えるこの施設は、ハウステンボスのオープン後から、経営の問題を指摘されていましたが、一昨日ついに閉鎖の発表がされました。

 閉鎖のニュースを聞いて、子供達が小さい頃、何度も訪れたオランダ村を、もう一度見てみようと、奥さんと二人でやってきました。

 もともと、ハウステンボスの会員ですから、無料であっても関係は無いのですが、入国時にカ

ードを出さずに入るのは、なんだか変な気分です。入り口には、こんな看板が出ていました。

 看板には「休園」とあります。しかし西彼町観光協会のHPには、はっきり閉鎖と記載されています。再建のめどが立たない以上、閉鎖と考えるのが妥当でしょう。

 駐車場には、けっこう車が入っています。この夏に前を通った時には、がら空きだった駐車場が嘘のようです。私達のような来場者が多いのかと思ったら、小さな子供連れの家族が沢山来ていました。本来施設がターゲットにしている客

層では無いでしょうか?無料で開放という事と、もうすぐ閉鎖とのことでの来場でしょうか?

 手前側の施設では、帆船資料館とこの帆船が開放されているだけで、他の施設は全て閉店です。昔のことを偲びながら、家内と歩いていると、寂しいというより、ただ気持ちが沈んでいくばかりです。

 対岸には、子供連れの家族が渡っています。私達も渡る事にしました。

 対岸では、メリーゴーランドや観覧車が回っています。全て無料で開放されています。
遊具でも、子供達が歓声を上げています。
子供達にしてみれば、充分楽しい施設です。でも財布の堅い現状では、わざわざ遠くから交通費を掛けて、入場料を払ってまでは、来場者は無いのでしょう。

 アミューズメント施設の宿命です。設備投資をしなければ飽きられてしまう。かといって来場者が落ち込んで来ては、投資は出来ない。全てを本物で造ろうとしたコンセプトが、大きな足枷になったような気もします。

 園内の飲食店は、ここだけしか見つけることはできませんでした。ほかの人の話では、もう一ヶ所開店しているとのことでしたが・・・・
もう、こんなふうに行列が出来て、子供達の歓声が上がることも無いのでしょう。

 浮き桟橋では、アジゴを釣らせていました。
ペダルボートも行列が出来ていました。
物販店は、出国口の売店だけです。
しまっている店舗の前には、誰も集まりません。
もう少しすると、長崎オランダ村自体が、誰も来ない、廃墟になってしまうんでしょうね。

 各地で、アミューズメント施設の苦戦が聞かれる中、新たにオープンする施設も。
そんなことを話しながら、諫早への道を辿っていたら、女の都トンネルで、正面衝突事故、長与経由で、のろのろ帰宅しました。
 10/13/2001

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