生月の「だんじく様」を

 出張で生月島まで足を伸ばして16時前に用件が済みましたので、行ったことのない「だんじく様」を訪ねてみました。

 田平町から、平戸大橋(片道100円)を渡って、20km程走ると、この生月大橋です。

 吊橋とも違う、変わった形の橋ですね。片道600円は、観光や仕事で、たまに来る時は気にならなくても、毎日利用するには、高額ですね。勿論、割引はありますが・・・・

 日の有るうちに、用件が片付きましたので、以前、案内看板だけ見て、引き返してしまった「だんじく様」を訪ねて見ることにしました。

 よく整備された「サンセットロード(農道)」に、分岐の案内があります。わずか300m入ったところとのことなんですが・・・・

 50m程入ると、この看板が有ります。看板から250mは、大変な急勾配の山道です。

 ふうふう言いながら、やっと、降りてくると、ほんとうに静かな海岸です。

 キリシタン狩の弾圧を逃れて、こんな海岸に家族で隠れていたとしたら、子供は磯遊びをしたくて当たり前です。

 その子供の姿を、船から官吏に発見されてしまって、殉教に至ってしまった。

そんな悲しい話に触れると、なんだかシンとなってしまいます。

 隠れていた草庵の跡の前には、こんな可憐な花が植えられています。

 自生しているようには、見えませんでした。どなたかが、この地に植えてくれたのでしょう。

 潮もかぶる場所なのに、きれいに咲いています。(なんという花なんでしょうか?)

 キリシタンの遺跡に、どう祈ったら良いのかわかりませんが、手を合わせて祈りました。

 夕日が強く差し込んで、庵の中が明るかったのが幸いでした。そうでなければ、そのまま座り込んでしまいそうな気持ちになっていたでしょう。

 車まで登りきると、中通島・宇久島が見えます。この地から、渡った人がたくさんいても不思議は無いですね。

 五島は、ほんの目の前です。

生月のことなら、ここで聞けば何でも判る、「生月よかとこネット」さん。

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