頭ヶ島教会を訪ねて

 今は定期便が無くなった上五島空港のある、新上五島町の頭ヶ島で石造りの教会を見るためにちょっと寄り道をしました。

 空港から有川の中心部に、向かっていくと、頭ヶ島大橋の手前から、右手に降ります。浜の方に下りていくと、坂の途中から、静かな教会が見えます。この石造りの教会が、頭ヶ島教会です。

 寛政9(1797)年、大村領外海から、五島に渡った、キリシタンたちが、その後の政策転換で、弾圧に会い、安政6(1859)年10月ころから、当時無人島であった、この頭ヶ島に次々と移住してきたそうです。

 当時、この島は、キリシタンの天国とまで呼ばれたそうです。

 そんな歴史の事実と、この教会が、西日本で数少ない石造りの教会であり、切石積みとして、唯一の存在であること。また教会建築の鉄川与助氏の作品として、意匠的に、他の教会と随分違う作品であること。そんな予備知識を持って、この坂道を下ってきました。

 教会の駐車場に車を停めて、近づいて見ると、丁寧に修復されて、美しい姿を留めていることに驚いた。

 鉄川氏の作品として、意匠的に、随分違ったものだとは聞いていたが、こんなに違うとは思わなかった。

 しかし、この静かな佇まいの中で、教会堂と向かい合っていると、なるほど、この地には、この姿が良いのだと思えます。

 1時間ほど、飽きずに教会堂を見ていたが、その間、だれとも会わなかった。

 忙しい合間に、こんな時間も良いものだ。

 ミサは月2回だけ行われているそうだが、日常的に地区の方が管理されていて普段の日も祭壇の花は絶える事は無く鍵も開けて有るので日中なら何時でも見学は出来るが世界遺産の暫定リストに載った事で以前より管理が厳しくなり内部の写真撮影も現在は禁止されている。

 あまり良い構図ではないが、船底天井が印象的だったので初めての見学のときに撮影した写真を追加しておこう。

03/11/2012更新

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