本覚寺跡(国見町神代地区)

 グリーンロードの有明方向に走っていると、左手に本覚寺跡の表示が見える。(12/27/2002)

本覚寺跡

 国見町指定史跡の本覚寺は、正平13(1356)年曹洞宗本山永平寺第六世大智禅師により、妙法道場所として建立された。これは大智禅師の教えに帰依していた神代氏の開基によるものである。

 大智禅師は本覚寺を正平21(1366)年に仏弟の禅古禅師に譲り渡し、その二ヵ月後に加津佐の円通寺で死去されている。

 本覚寺は天正12(1584)年の戦いで消失したが、のちに常春寺開山盛人湛により再興され、常春寺として代々常春寺住職の隠居場となった。

 安政3(1856)年常春寺が失火によって消失した時、この本覚寺へ移ったが、明治12(1879)年に常春寺が再興されて、本覚寺は廃寺とされた。現在は常春寺時代の和尚達の墓(頭が丸い墓)が数墓残っているほか、神代氏時代の五輪の塔が残っている。

国見町教育委員会の案内より

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