雲仙小地獄温泉の旅館丸登屋

 小地獄温泉街の入り口にある旅館丸登屋さんは、吉田松陰ゆかりの湯として知られるが、創業文化元(1804)年の老舗旅館。(12/16/2008)

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 創業当時は赤松館と呼ばれる共同浴場であり、嘉永3(1850)年に吉田松陰が長崎・平戸へ遊学したおり、12月4日から9日まで島原城下に滞在。その12月7日に当時の温泉(雲仙の古名)に遊び、小地獄温泉の湯を楽しんだという。

 さて、松蔭に及ばぬ身ながら、私も湯に浸かって見よう。入湯料は以前は400円だと思ったが、今回は300円となっている。昭和レトロどころか大正ロマンのロビーで300円を払って湯に向かう。

 小さめの脱衣棚を二段使ってから浴室に入る。大人が4〜5人も入れば一杯になりそうな小さな湯船に、チョロチョロではなくジャージャーと湯が掛け流されている。立ち寄り湯は10〜16時だが、宿泊者は24時間使える温泉。

 雲仙、古湯に続いて開かれた地獄谷の小地獄温泉の湯は、長崎県でも指折りの泉質だと思うが、その名湯を惜しげもなく注いでいる。

 一日50トンも湧出する小地獄温泉の名湯だからこその贅沢だ。そのうち泊まって見たいので一泊二食の料金を聞いたら料理にもよるが6,500円からだという。

長崎県雲仙市小浜町雲仙467
旅館 丸登屋
0957−73−3457

営業時間 10:00 16:00 入湯料
(大人立寄)
300円 泉質 硫化水素泉

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