一郡一町北松浦郡小値賀町を訪ねて

 市町村合併の嵐の中で、一群一町の選択をした北松浦郡小値賀町。合併が善であるかのような風潮の中、一町自立の道を模索する小値賀島にやってきた。(09/03/2007)

 小値賀町に行くには船を選択するしかない。昨年の春(H18.4)から空路が絶たれているので今回選択したのは日本で一番割高だと噂の高い九州商船の高速船エレガント1号。佐世保の鯨瀬埠頭から、やく1時間半で小値賀の笛吹の港に到着する。今日は日帰りの予定なので定宿の小西旅館の前を素通り。

 町役場近くの島内唯一の信号機。その脇に有るバス停になにやら手配写真?が。よく見るとインターン制で来島している大学生の皆さんが住民の写真を撮って、このバス停に展示したミニ写真展示館。みんな良い顔しています。 小値賀町にはレンタカーなどはない。港の観光協会で電動自転車のレンタルがあるのだが、わたしは知り合いのスクーターを借りに、この先まで上がってきたのだ。

半年振りの知人と四方山話をしてスクーターを借りたら、もう昼前。小値賀に来たときの昼食は「ふるさと」さんの刺身定食1,050円が私の定番。今日はクロ(メジナ)の刺身だ。いつ来ても旬の地魚の刺身が食べられるので、ここに足が向く。写真で見ても美味しそうでしょ。魚もですけど御飯も旨いんです。

万日堂

 今日は月曜なので郷土資料館は休み。近くの阿弥陀寺の万日堂を見てから黒島に。黒島は橋が架かっているので笛吹からすぐにこれる。頂上の金比羅様を詣でて展望台から上五島を眺める。振り返れば小値賀の中心地、笛吹の町並みが一望できる。

斑島の海岸 ポットボール

 小値賀本島の西に、もひとつ橋が架かっている二次離島の斑島がある。有名な世界第2位(一位は何処?)のポットボールばかりが紹介されるが、ポットボールのある海岸は絶景だし、周回道路を西に向かえば最高の夕日のポイントもある。

五両ダキ 牛の塔

 時計回りに小値賀本島を回って、浜津神社に参って五両ダキに向かう。海蝕で出来た崖だが、なかなか美しい。姫の松原で志々岐神社を訪ねて南の牛の塔に向かう。今から700年近くも前の建武新田の頃に埋め立てで使役された牛達の供養塔は今でも大切に守られている。牛の塔から北に向けて海抜1m地帯は、その頃の埋立地だという。

神方古墳 膳所城址の新田神社

 前方港近くの神方古墳にやってきた。ここは五島列島、小値賀・宇久で唯一の古墳だという。玄室しか残っていないが、なかなかの規模の古墳だ。中世の小値賀には相当の豪族が居たように思える。同じように時代は下るが小値賀の支配者は平戸松浦氏の治世のときの中心が膳所城。いまは新田神社が奉られているが、現地は荒れ放題。なんでも小値賀の心霊スポットだとか。

フェリー美咲 野崎島の漁船

 島内を回って遊んでいたら、もう17時を過ぎた。小値賀から佐世保に戻る最終便はフェリー美咲の17:50だ。これに乗り遅れたら泊まるしかないので、スクーターを満タンにして知人に返して波止に向かう。このフェリーでは1800円で佐世保に戻れるので最安だが、時間は3時間かかる。どうですか?今度の休みに小値賀まで行ってみませんか?

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