年末に山下本陣・潜龍酒蔵を訪ねて

 年末になると潜龍酒造さんの新酒のニュースが伝えられる。普段は前を通るだけだが、この時期ばかりは素通りできない。(12/15/2008)

Mapion

 国道204号線を平戸から江迎町に走っていると江迎湾の奥まった所の、国道沿いに立派な構えの屋敷に出会える。旧平戸藩、七奉行の家柄、山下家の本陣跡。この建物は天保元(1830)年に再整備されて当時の姿を残している。

 藩主の間(御成間)の柱の一つが池の中に立っていることから「沈水舎」と呼ばれる。

 今日、車を停めたのは本陣の見学が目的ではなく、元禄年間からの酒母蔵を伝える、お隣の山下家の蔵、潜龍酒造さんに立ち寄るためだ。目的は一番搾りの「本陣・白星」を戴くこと、搾りたての新酒を熱処理せずに出荷する生の酒。

 酵母が生きたままなので気泡が出る。そのためにキャップに小さな穴を開けているので、倒すとこぼれてしまう。だから白星だけ袋に入れてもらう。

 生月島の狭隘部にでて、西海岸で塩俵の断崖にむかう。 「塩俵いこいの広場」の展望台から北側の海岸を眺めると、玄海灘の荒波に洗われてできた、雄大な亀の甲模様の玄武岩の柱状節理が一望できる。

 白星があるから平戸や松浦への出張も、年末は楽しみだ。

長崎県北松浦郡江迎町長坂免209番地

潜龍酒造株式会社

0956-65-2209

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