藩主深溝松平家の菩提寺「本光寺」を訪ねてみよう。大きな墓所の門の手前を右に入ると羅漢窟に至る。(12/27/2002)
この十六羅漢は元文3(1738)年当時の住職、実山和尚の発願により藩主中刻(ただとき)の指示にもとづき領内から17人の石工を選んで一人一体づつを刻ませたといわれている。
釈尊の弟子、大迦葉(だいかしょう)を中心に左右に八体づつが安置されている。羅漢像は修行の苦しみと法悦の二相を表現しなければならないとされているが、その見事な彫刻をみるにつけ彫工達の苦心の跡がしのばれる。