雲仙 湯の里温泉共同浴場

 お山雲仙。古湯の一角にある共同浴場。歴史は大正時代に遡るが1935(昭和10)年には温泉組合の手でラッキョウ漬の桶を使って現在地に開湯したという歴史ある共同泉だ。それで地元の人は「だんきゅう湯」とか「だんきゅう風呂」と呼ぶ人も多い。

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 雲仙の温泉街に三ヶ所有る共同浴場の中でも、一番早くから利用されているという。脱衣場には湯の里温泉の組合員の名簿が掲げられている。

 此処の浴槽は、深さが90cm程もあり、浴槽内の段差に腰掛けると、ちょうど椅子に座ったような形になる。

 湯の色を見て欲しい。きれいな明礬泉。そして酸性(pH2.3)の私好みの湯。こんな良い湯が自噴しているのだ。

 この湯に浸かれば、どんな疲れも取れそう。腰掛けて自然な形の半身浴で時間を過ごす。至福の時間だ。

 源泉自体が44度。加温せずに掛け流しそのままなので、多少ぬるめでゆっくり出来る。

長崎県雲仙市小浜町雲仙303
湯の里温泉

営業時間 09:00 23:00 入湯料
(大人立寄)
100円 泉質 酸性・含鉄(U・V)含硫黄・アルミニウム・硫酸塩泉
低張性・酸性・高温泉

(12月〜2月の営業は8:30〜22:30)

【歴史うんちく】

 長崎新聞が前温泉組合長に取材したところによると。源泉をもつ湯元ホテルが宿泊者とは別に地元の住民用に浴場を開設したのが大正時代。

 その後1935(昭和10)年には、地元民が組合を結成して湯を分けて貰いラッキョウ漬の直径5尺の桶で湯船としたそうだ。1959(昭和34)年に改築し一般客も受け入れる公衆浴場となって現在に至る。

09/01/2012更新

 

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