井樋ノ尾観音の桜並木

 長崎市から多良見町に入り旧長崎街道沿いに「井樋ノ尾観音」がある。(04/03/2002)

 なんでも「歴史の道百選」というのがあって、この観音様の前から井樋ノ尾峠に至る道が諫早の鈴田峠に至る「大村街道」と併せて県内から二箇所が選ばれている。

 観音様の前が桜並木に成っていて八重の里桜が植えられている。ソメイヨシノが終わる頃から咲くので今日は久しぶりにやってきた。

 一番上の写真のように、まだ3分咲き今月半ばまで楽しめそうだ。

 私達は観音の水場と呼ぶが境内では渇水期でも湧き水は枯れる事が無い。

 今日も僅かの間に水を汲む人達が二組、現われた。

<開基350年祭記念碑から書き写し>

 井樋之尾観世音は寛永14(1637)年島原の乱のおり切支丹宗徒等の一揆は神社仏閣の焼討ち打壊しを行った。

 いち早く乱を察知した肥前国高来郡有馬村・諫巳寺の僧、永誉敬庵主は一揆が立て篭もった有馬氏の廃城・原城北三の丸に安置されてた聖観音像を捧持し法類の喜々津村の正法寺を頼って艱難辛苦の旅を続けた。

 その最中、豊かな清水の湧き出る井樋之尾御手洗の地に到り、ここぞ観音様を、お祭りするにふさわしい霊地であると正法寺の末庵を建立したのが井樋之尾観音の創始である。

 それ以来、地元部落の人のみならず近郷近在の人々の守護仏として篤い信仰と崇敬を集めてきた。井樋之尾観音開基350年祭りを迎えるにあたり御堂改築、境内整備を行い、ここに祈念の碑を建立する。

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