牡蠣小屋(諫早湾の養殖牡蠣) |
地元諫早に住んでいながら大きな勘違いをしていた。何を勘違いかというと「牡蠣」のこと。諫早湾で150t以上も牡蠣が養殖されていて、近頃食べている牡蠣が地元の牡蠣とは知らなかった。(12/16/2006)
昔といっても私が知っているのは30年ほど前からだが、207号線の旧高来町辺りの海岸で、言う所の「ガタの牡蠣」である小さな岩牡蠣の塊を、牡蠣打ち小屋の近くで食べていたのが「牡蠣小屋」だった。
その後、諫早湾干拓でガタの牡蠣が死滅してして、牡蠣小屋には広島や九十九島の牡蠣が入るようになり、なんとなく足が遠のいて年に一度か二度立ち寄る程度になっていた。
それでも年の瀬の風が冷たくなると牡蠣焼きが食べたくなって、諫早市小長井町の牡蠣小屋を訪れた。旨い牡蠣を食べながら、店の女性に「カアチャン、こん牡蠣は旨いけど何処の牡蠣ね」と聞くと、「エンチ(我が家)の前の牡蠣たい」といわれる。
冗談かと思って再度聞けば、七年前から牡蠣の養殖を始めていて、最近では随分出荷もして直売所には加工品まであるという。なるほど改めて海を見れば養殖筏が浮いている。
帰宅時に近くの小長井漁協の直売所をのぞくと、なるほど牡蠣の燻製や天ぷらが並んでいる。政治の愚かさで悪名をはせた諫早湾のギロチン事件。しかし締切堤防の外では、新しい取り組みが実を結んでいるようで頼もしい限りだ。
長崎県諫早市小長井町遠竹318
牟田商店
0957-34-2214
02/22/2009更新